『おもいで写眞』の初日舞台挨拶が1月29日(金)に都内で行われ、深川麻衣、高良健吾、香里奈、熊澤尚人監督が登壇した。

『虹の女神』、『君に届け』などのヒット作品に加え、近年『ユリゴコロ』、『ごっこ』など人間の深層心理に肉簿した作品で新たな境地を見出した熊澤尚人監督が「人が生きる豊かさと年を重ねる美しさ」を繊細に紡いだ小説「おもいで写眞」(幻冬舎文庫)を映画化した本作。主演は『パンとバスと2度目のハツコイ』以来の映画主演作となる深川麻衣。共演には、深川麻衣と初タッグとなる高良健吾のほか、香里奈、井浦新などの実力派が揃い、さらに、古谷一行や吉行和子など、日本を代表する俳優陣が出演する。

冒頭の挨拶で「(関係者が)見えないところでご苦労をしてくださったと思うんですけど、無事にこの日を迎えられたことを幸せに思います」とスタッフをねぎらいつつ喜びを見せた深川。深川らキャストが所属する事務所・テンカラットの25周年を記念して制作され本作だが、「テンカラットに入った時は、仕事に対して前向きになれないことが多かったんですけど、今はうまく向き合えるようになってきています」と振り返った高良。香里奈も「節目の作品に参加させていただくというのは自分にとっても意味があることですし、うれしい」と笑顔を見せた。

一方で、主演の深川は「まさかの主演という大役を任せていただいて。自分でいいのかなというプレッシャーがなかったと言ったら嘘になる」と振り返りつつ、事務所を移籍する際の話になると「入籍して・・・じゃない移籍して(笑)」と言い間違えをして笑いを誘った。続けて「いま5年目。頼もしい先輩がすごく近くで見守ってくれて、自分にとっては幸せで、贅沢で、豊かな時間。自分にとって20代最後の作品ということもありますし、この先振り返った時にも、今の自分を鮮明に思い出せる特別な作品になったと思います」と語った。

映画の内容にちなんで、“写真を撮りたいと思う場所”を聞かれた深川は「沖縄に行きたいです。昔友達と沖縄に旅行して、リラックスできる場所なので、もしまた気軽に旅行できる時が来たら、海を見ながらゆっくりしたい」とおもいでを振り返りつつ語った。

さらにイベントでは、2月2日の節分にちなんで豆まきが行われたが、その前に“自身が呼び寄せたい福”を聞かれた深川は「じゃんけんが強くなりたいです。番組とかでもあったりしますし、勝負運の強さでもありますので」と願望を語ると、登壇者同士でじゃんけんで勝負することに。“強くなりたい”と語っていた深川だが、高良、香里奈には連勝し、大喜びしたが、熊澤監督に負けると悔しがる場面もあった。

最後に深川は「自分の中の大切なものに立ち返る気付きを与えてくれる映画です。この映画をきっかけに、写真を撮ってもらおうかなという人が増えたら嬉しいです。大変な状況下ですけど、こういう状況下だからこそ見てもらいたい作品です」と本作をアピールした。

映画『おもいで写眞』は2021年1月29日(金)より全国で公開!
監督:熊澤尚人
出演:深川麻衣、高良健吾、香里奈、井浦新、古谷一行/吉行和子
配給:イオンエンターテイメント
© 「おもいで写眞」製作委員会