『まともじゃないのは君も一緒』の完成報告イベントが2月28日(日)に都内で行われ、成田凌、清原果耶、小泉孝太郎、泉里香、前田弘二監督が登壇した。

本作は、『婚前特急』『わたしのハワイの歩きかた』の監督・前田弘二、脚本・高田亮コンビによるオリジナルストーリー。W主演を務める成田凌が演じるのは“世間知らずにも程がある!”世の中の常識や普通が分からない男・大野。「普通に結婚して、普通に暮らしたい」と思うが世間に馴染めず、自分の何が普通と違うのか分からないでいる。清原果耶が演じるのは、SNSなどあらゆる情報から世の中を知ってるつもりでいる女子・香住。得意げにアドバイスするが、実は恋愛未経験で内面はウブ。大野は、香住によって、初めて異性に好意を抱き、色んなことを知るきっかけになる一方、香住は大野が何も知らないことをいいことに言いたい放題、やりたい放題。「女の人と付き合えるようになる練習」と言って、ある女性に大野を接近させることで、物語はおかしな方向へ進んでいく。

本作の脚本を読んだ感想を「素直におもしろかったです。分かりやすい構造なんですけど、“普通ってなんだろう”っていう題材が意外となかったなと思うんです。いまだに答えが出ないまま、“ん~~”ってなってる状況ではあるんですけど」と明かす成田。一方で清原は「とにかくしゃべるっていうイメージが強くて。畳みかけるような大野(成田)と香住(清原)の会話劇がおもしろおかしく、でも芯をついている」と振り返った。

そんな2人は本作が初共演だが、「本読みが初対面だったんですけど、一発目からいい感じでした。『ピッタリじゃん、俺たち』みたいな感覚でした。僕はね」という成田に、清原は「嬉しいです。不安を抱えて行ったので。初めて香住みたいな女の子を演じるし、セリフも多くて。どうしたらいいのかなと思いつつのリハーサルの日だったので、成田さんがそう思ってくれていたんだなと思うと安心します」と笑顔を見せた。

実際の撮影でも「楽しかった」という成田は「長回しのところも多かったので、本当に2人で生きているような感覚がありました。僕はリアクションが多かったので、アクションを起こしてくれる清原さんを気持ちよく見させていただきました」と称賛すると、清原は「何をどの角度からどう入っても受け止めてくださる方だったので、不安を抱えつつ“やっちゃえ”という域までいったときには好き勝手にやらせてもらっていました」と成田への信頼を口にした。

また、イベントでは本作のタイトルにかけて“まともじゃない”と思う自身のことをフリップに書いて提示し、“フリスクは絶対噛む”と書いた清原に成田は「楽しまない?」とツッコミを入れ、「噛んでからでも楽しめません?」と独特な空気感での会話を展開し、会場を沸かせた。

最後に成田は「この映画を見て、もっと自由に生きてもいいなと思ったし、『普通も大変だな』っていうセリフがあるんですけど本当にそれで。この映画の見方も自由ですし、たくさんの見方がある。いろんなことを考えていただけますし、単純に笑える部分もあると思います」、清原は「見てくださった方の温かい一部につながってほしいなと思っています。大野と香住だけではなくて、存在感のある登場人物がたくさん出てきて、個性に満ち溢れて、その中で“普通”を探すというおもしろい作品です」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

映画『まともじゃないのは君も一緒』は2021年3月19日(金)より全国で公開!
監督:前田弘二
出演:成田凌、清原果耶、小泉孝太郎、泉里香
配給:エイベックス・ピクチャーズ
©2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会