『モンスターハンター』のジャパンプレミアムトークショーが3月4日(木)に都内で行われ、本田貴子、松坂桃李、山崎紘菜が登壇し、スペシャルゲストとしてミラ・ジョヴォヴィッチ、ポール・W・S・アンダーソン監督がオンラインで参加した。

2004年に第1作が発売されて以来、シリーズ累計販売本数6,500万本(2020年9月30日現在)を誇る大ヒットゲームシリーズ「モンスターハンター」は、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かう“ハンティングアクション”という新たなゲームジャンルを確立。ハリウッドで実写映画化された本作のメガホンをとるのは、『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン。主人公には、『バイオハザード』シリーズの主人公アリス役のミラ・ジョヴォヴィッチという最強タッグに加え、トニー・ジャー、ロン・パールマンという錚々たる面々が名を連ねる。女優・山崎紘菜が本作でハリウッド映画進出を果たす。

イベントには、“モンハン大好きな人限定”で出演が決定した豪華声優陣の中から、ミラ・ジョヴォヴィッチの日本語吹替えで有名な本田貴子、本作で前代未聞の“日本語を一切話さない日本語吹替声優”を務めた松坂桃李、そして本作でハリウッド映画進出を果たした女優・山崎紘菜が登壇、さらに主演のミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン監督がリモートで参加した。

“モンハン語”でのアフレコに挑んだ松坂は「はっきりした言葉がなくて大変だったんですけど、映像のクオリティが高くて、アフレコをしながらも楽しんだ」と明かしつつ、アクションシーンの連続に「アフレコが終わった後に息切れするぐらい」とその息遣いなど過酷なアフレコを振り返った。

本作が初のハリウッド作品への出演となった山崎は「貴重で財産であり宝物」とその撮影を振り返り、「機材とか細かいことの違いはあったんですけど、演じることは世界共通なんだと学ばせていただきました」とコメント。さらに実際に監督から演出を受けた“モンハン語”については「単語として成立しなければいい」という指示を受けたことを明かし、台本には「アルファベットが並んでいるという感じ」と難易度の高い演技が求められたことをうかがわせた。

モンハンが好きな松坂は「(衣装は)重いんですか?」と興味津々に質問し、山崎は「めっちゃ重いんです。特に装備が重いキャラクターで。ファーがついている衣装で、水を吸うと膨らんで、さらに重くなる」と苦労を明かした。

さらにイベントにはミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン監督がリモートで参加。「今回日本に行けなくて本当に残念」と挨拶したミラは、ステージに立つ山崎に「ハグできないなんて想像できなかった」と残念がる場面も。

実際に日本語吹き替え版の映像を見たというミラとポール監督だが、「本当に素晴らしかった!吹替じゃないみたい。日本の映画を見ているみたいだった」と大絶賛するミラ。そのミラの吹替を担当した本田に「あなたは素晴らしい!すべて演じているわけですから信じられない」とこれまでの出演作品への吹替にも感謝の気持ちを口にした。

松坂の吹替にも「感情が伝わってきたし、細かいニュアンスも伝わってきた。母国語でない言葉で演じるのはすごく難しい。私も英語を話さない役柄を演じたことがあるので、演じることの難しさは分かる」と松坂の演技を称賛。山崎が次回作への出演を直接交渉するとミラは「交渉の必要はない。すでに家族だから」と笑顔で返した。

最後に松坂は「モンハンファンも、ファンでない方もモンハンを好きになる作品。大迫力で、劇場で見る価値ありです」、山﨑は「ポール(監督)が10年近く温めて素晴らしいクオリティで映画にしてくださいました」、ミラは「人がつながりあって団結して、文化や人種、言葉に関係なく力を合わせ、より良い世界にする。映画がそのメッセージを象徴しています。映画館で見れるなんてすごくうれしい」、ポール監督は「10年前に大好きになって夢中になり、映画館の大きなスクリーンに再現したいと思いました。発祥の地で、ファンが大勢いる日本で公開できることがうれしい」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

映画『モンスターハンター』は2021年3月26日(金)より公開!
監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、トニー・ジャー、ティップ・“T.I.”・ハリス、ミーガン・グッド、ディエゴ・ボネータ、ジョシュ・ヘルマン、オウヤン・ジン、山崎紘菜、ロン・パールマン
配給:東宝=東和ピクチャーズ共同配給
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