NHKで放送中の大河ドラマ『青天を衝け』で、主演・吉沢亮が演じる渋沢栄一にとって、“おっかない存在”の姉・渋沢なかを女優・村川絵梨が演じているが、ついに公式サイトの登場人物紹介にも匂わせていた“縁談騒動”が本日第5回の放送で明らかになる。

村川絵梨は『青天を衝け」で大河ドラマ初出演となるが、本作の脚本家・大森美香が同じく手掛けた、連続テレビ小説『風のハルカ」(2005)でヒロインを演じており、再びタッグを組む形となった。村川は「大森さんの脚本は登場人物が独特の言い回しで感情を表現するので、すごくキュートで大好き」と語る。

第5回では、栄一の姉・なかが、狐に憑かれておかしくなったと心配した親戚が修験者を呼んでお祓いをしようとするが、栄一は、家にやってきた、見るからに怪しい修験者たちの嘘を見破り追い払ってしまう。そんな喜劇的に描かれる騒動の中で、家族の深い愛情と、父の留守中に家を守った栄一の成長、そして男勝りだったなかが初恋を知り、揺れる大人の女性へと変貌する様が描かれている。この姉・なかの縁談と修験者に関するエピソードは実話であり、吉沢が『青天を衝け』で演じた中の印象的なシーンとして、このシーンを「栄一らしさの象徴のようなエピソードのひとつ」として挙げている。

本日放送されるエピソードの中で重要なポイントとなる、滝のシーン。その撮影の際、村川はカメラの回っていない時も滝のそばでじっとひとり集中し、いつもの和やかな渋沢家で見せるはつらつとした顔とは違う、覚悟を持って挑んだ緊張感漂うシーンとなっている。この滝のシーンでなかに何が起こったのか。また、栄一となかが畑で水をかけ合うシーンでは、吉沢と村川が、実年齢よりも“若い”はしゃいだ姿を見せているが、共演歴もありプライベートでも親交のある二人だからこそのシーンとして必見だ。

第5回 「栄一、揺れる」あらすじ

惇忠(田辺誠一)に薦められた本で、清がアヘン戦争でいかに英国に敗れたかを知った栄一(吉沢亮)は、開国した日本の未来を危惧する。そんな中、栄一の姉・なか(村川絵梨)は、自身の縁談を、“相手の家に憑き物[つきもの]がいる”という迷信的な理由で伯父・宗助(平泉成)たちから反対され、ふさぎ込んでしまう。一方、幕府の方針をなおも受け入れられない斉昭(竹中直人)は暴走。老中・阿部正弘(大谷亮平)と斉昭の側近・藤田東湖(渡辺いっけい)は斉昭を必死にいさめる。そんなとき、大地震が江戸を襲う。

法装備:2021年3月14日(日)
NHK総合 20:00~/BSプレミアム・BS4K 18:00~
再放送:毎週土曜日 NHK総合 午後1:05~
 『青天を衝け』公式サイト