誰も見たことのない、だが誰にでも起こり得る母と子の壮絶なドラマを描く映画『明日の食卓』に大島優子の出演が発表された。

椰月美智子による衝撃作を映画化した本作に挑むのは社会派エンタテインメントの旗手である映画作家・瀬々敬久監督。10年ぶりの映画主演となる菅野美穂がフリーライターで2人の息子を育てる留美子役に挑み、やんちゃ盛りの息子たちを育てながら仕事復帰を目指す母親をパワフルに演じる。シングルマザーで大阪に暮らす加奈には高畑充希。若くして子どもを産み、日々非正規の仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のために健気に生きる姿が心を打つ。そして年下の夫と優等生の息子に囲まれ、一見何不自由なく幸せを手に入れているあすみを尾野真千子が丁寧に演じている。子を持つ親なら誰もが直面する社会問題を、豪華女優陣が観るものの問題意識を喚起しながら、ハラハラドキドキ感とともにクライマックスへと向かわせ、ラストには見事に希望の光を見出す。

今回、本作の追加キャストとして女優・大島優子が本作で物語のカギを握る“第4の母”・耀子役で出演していることが発表された。大島が演じるのは、本作で物語のキーとなる謎の女性“耀子(ようこ)”役。2014年に公開され話題を呼んだ『紙の月』では第38回日本アカデミー賞優秀助演女優賞をはじめ、第39回報知映画賞助演女優賞、第36回ヨコハマ映画祭助演女優賞など多くの映画賞を受賞し、2019年に放送されたNHK連続テレビ小説『スカーレット』ではヒロインの幼なじみ役を演じてその高い演技力が絶賛されるなど、その実力と共に昨今熱い注目を浴びている大島。

本作では耀子役をほぼノーメイクで熱演しており、初の瀬々監督作品への参加について「瀬々監督の作品に参加できる喜び、そしてかつてない緊張感を味わいながらの刺激的な現場でした」と話し、さらに本作について「三者三様で描かれた母の存在が圧巻」とコメント。瀬々敬久監督は本作での大島について「今回も、後半の物語のカギを握る重要な役どころです。ただ出番はほんのわずか。それでも引き受けて頂けただけで感謝でしたが、現場はもっとスゴかった。僅か数時間の撮影の中で記憶に残る名シーンを演じてくれました。ただ、もしダメだったら映画の成否に関わるような重要なシーンです。それを一気にテンションの高い芝居で上り詰め、風のように去って行った。まるで新しい伝説に立ち会えたような瞬間でした」と絶賛。

菅野演じる神奈川在住の2人の息子を育てながら再び仕事復帰を目指す43歳のフリーライター・石橋留美子、大阪で暮らし、シングルマザーで愛する息子のためにコンビニやクリーニング工場の仕事を掛け持ちしながら昼夜を問わずがむしゃらに働く高畑演じる30歳の石橋加奈、そして一見幸せそうに見えるも実は様々な深い闇を抱えている尾野演じる静岡在住の36歳の専業主婦・石橋あすみ、この本作に登場する3つの石橋家と、大島演じる“耀子”が果たしてどのように交わり、衝撃の展開を見せるのか―。

映画『明日の食卓』は2021年5月28日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国で公開!
監督:瀬々敬久
出演:菅野美穂、高畑充希、尾野真千子、柴崎楓雅、外川燎、阿久津慶人/和田聰宏、大東駿介、山口紗弥加、山田真歩、水崎綾女、藤原季節、真行寺君枝/渡辺真起子、菅田俊、烏丸せつこ
配給:KADOKAWA/WOWOW
©2021「明日の食卓」製作委員会