映画『青葉家のテーブル』に各界の著名人からコメントが到着し、併せて公開初日限定ムービーの上映が決定した。

「フィットする暮らし、つくろう」をテーマに日々の暮らしに寄り添った様々なコンテンツを発信する「北欧、暮らしの道具店」。2018年4月より600万回以上再生されている短編ドラマを長編映画化。シングルマザーの春子(西田尚美)と、その息子リク(寄川歌太)、春子の飲み友達めいこ(久保陽⾹)と、その彼氏で小説家のソラオ(忍成修吾)という一風変わった4人で共同生活をしている青葉家。夏のある日、春子の旧友の娘・優子(栗林藍希)が美術予備校の夏期講習に通うため、青葉家へ居候しにやって来た。そんな優子の母・知世(市川実和子)は、ちょっとした"有名人"。知世とは20年来の友人であるはずの春子だが、どうしようもなく気まずい過去があり…。夏の始まりにふさわしい、大人と若者の青春ムービーが完成した。

今回、本作を一足先に鑑賞したエッセイスト、小説家、料理家、モデルなど著名人11人からコメントが到着した。また、6月18日(金)の公開初日には、映画の公開を記念して全国の映画館で公開初日限定ムービーの上映が決定した。

公開初日限定ムービーより

松浦弥太郎(エッセイスト)

花や草木、夜空の星や月のような美しさばかりではなく、野菜を切ったり、洗濯をしたり、雑巾がけや、いつも歩く道とか、あるいは小石でも、目に映るものや手に触れるもの、そして自分や家族や友だち、悲しみ、怒り、不安、そうしたものすべても好きになれば、好きになったそのものは、必ず自分に話しかけてくる日が訪れる。「好き」の一言から生まれる新しい未来がある。『青葉家のテーブル』は、そういう大切を気づかせてくれている。

山崎ナオコーラ(小説家)

よく行くお店みたいな映画だ。
目的なんてなく、探し物もなく、友だちとの関係にちょっとヒリヒリしながら、純粋に時間を楽しむ。いつまでも観ていたい。
目標はあってもなくてもいいんだなあ。
居心地良く観ながら、ちょっとした痛みも感じる。
多くの人に一人や二人はいる、「若気の至りで縁を切ってしまった友だち」を思い出す。今からでも、あの友情に、できることがあるのかな。

今日マチ子(漫画家)

作ることに憧れる高校生と、大人になった高校生と。何かを作り続けることはハードだけど、だれかと食卓を囲むとき、そんな闘いから一旦離れることができる。友達を呼んでご飯を作りたくなった。

はな(モデル)

私がモデルを始めたのが主人公、優子と同じくらいの年。まだセンスのかけらもなくて、彼女のように自分の中の引き出しを増やすのに必死でした。
その時期に出会ったのが、春子役の西田尚美ちゃんと知世役の市川美和子ちゃん。モデル仲間だった二人は当時からセンスの塊のような存在で、同期なのに、憧れでもありました。
良き思い出と重なる瞬間が散りばめられた、特別な作品。みなさまにもぜひご覧いただきたいです!

石井朋彦(スタジオジブリ・プロデューサー)

ちょっと不思議なシングルマザーの一家に、絶縁した友人の娘がやってくるところから、物語は始まる。
ゆったりと流れる空気の中、ミステリー仕立てで明かされてゆく、新しい家族のかたち。
どうやって生きるか。
生きることそのものが、ライフスタイルなんだ。
好きな人、好きなものと一緒に生きていきたい。
そんな夢がかなうような気持ちになる映画でした。

YeYe(シンガーソングライター)

「大人」だからと言って、なんでも乗り越えて悠々自適に暮らしているわけじゃない。
そういうふりをするのが上手いだけで、割とふたをして無かったことにしている。そこに向き合うにはエネルギーがいるけど、意外とあっさりだったりするよ、と教えてくれる映画でした。
そして、画の切り取りかたがどれもすばらしくて、両目が悦びしっとりしました。

なかしましほ(料理家)

大切な友人たちと気軽にごはんを食べることが難しい今だから、青葉家の食卓の風景を、ああこの感じ長らく忘れていたなと、なんだか懐かしい気持ちずっと抱えながら観ていました。
きっとスクリーンには映らなかったたくさんのごはんがあって、それはスタッフのまかないやおやつとなり、みんなの心とお腹を満たしたんだろうなと、それがこの映画に流れる空気につながっているような気がしました。
はあちゃんライスのレシピ、いつか教えてほしいです!

明石ガクト(ONE MEDIA代表)

いつか誰かとした交換日記。
ただ音を出すだけで楽しかったバンド。
家に帰れば、朝起きたら、キッチンから漂ってくるあったかい匂い。
もし君が、胸のずっと奥にある、しゅわしゅわした炭酸が抜けたような気がしちゃう日々を送ってるなら、この映画を観てほしい。
何かになりたくて、誰かに憧れて。
毎日が必死で気楽だったあの頃の自分に会えるから。

前田有紀(フラワーアーティスト)

「高校生のとき夢見ていた自分に私はなれている?」
人は何歳になっても、少し未来のなりたい自分になるために、前に進んだり、後ろに下がってりして、一生懸命明日を見つめてる。
透明感のある空気の中で、自分にしかわからない”私の進捗感”を見つめられる作品。
青葉家やいろんなシーンでお花と緑がとても綺麗でみずみずしく映っているのが、さすがの北欧暮らしの道具店さんでした。

渡辺裕介(CHOCOLATE Inc. 代表)

朗らかな読後感が心地よくて、豊かさがたくさん詰まってました。背伸びをせずに等身大の自分を生きている人は、ただそれだけで尊くて、キラキラしていて。何者かになりたいし、誰かと比べちゃう時はあるけれど、いつでも自分らしく生きていたいなって気持ちにさせてくれる、やさしい作品です。

タサン志麻(家政婦)

いくつになっても自分の選択や歩いている道が正しいか、迷うときがあると思いますが、人生の在り方に正解なんてないのだから自分らしく生きていくことが大切なのだと改めて思いました。
おいしそうなお料理が人をつなぎ、笑顔にするいい役割を果たしていました。
夫のロマンもよかったと言っておりました。私達の子供はまだ小さいけれど、彼らの成長とともに私達も刺激を受け、ともに成長していきたいと思います。

映画『青葉家のテーブル』は2021年6月18日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で順次公開!
監督:松本壮史
出演:西田尚美、市川実和子、栗林藍希、寄川歌太、忍成修吾、久保陽香、上原実矩、細田佳央太、鎌田らい樹、大友一生、芦川誠、中野周平(蛙亭)、片桐仁
配給:エレファントハウス
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