焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像を人知れず運び出そうとする2人を描く人間ドラマ『祈り ―幻に長崎を想う刻(とき)―』の予告編が解禁された。

本作は、1959年に発表された戯曲『マリアの首-幻に長崎を想う曲-』を初の映画化。被爆のケロイドを持つカトリック信徒・鹿役に高島礼子、詩集を売りながら、原爆の跡地で自分を犯した憎き男を探している忍役に黒谷友香。さらに、田辺誠一、金児憲史、村田雄浩、寺田農、柄本明、温水洋一ら個性派・実力派俳優陣が出演。監督は松村克弥。主題歌には、さだまさしの「祈り」(新自分風土記Ⅰ~望郷編~)を起用。さらに「被爆マリア像の首」の声を美輪明宏が務める。

今回解禁された予告編では、不穏な音楽が奏でられる中、長崎に実際に落とされた原爆のシーンから始まる。爆破されて瓦礫と化した浦上天主堂に残るマリア像を前に祈りを捧げる高島礼子の姿。昭和32年の長崎を舞台にマリア像を盗み出そうとする高島礼子(鹿役)や黒谷友香(忍役)、それぞれがそれぞれの立場で戦後を必死に生きようとする、田辺誠一、金児憲史、村田雄浩、寺田農、柄本明、温水洋一といった個性派・実力派俳優陣が映し出されるなか、さだまさしが歌う主題歌「祈り」が効果的に使用され、観る者の胸を打つ。また、予告編のラストでは美輪明宏による被爆マリア像の声が流れ、映画本編のどこで使われているのか、映画の公開が待ちきれない仕上がりとなっている。

予告編

映画『祈り ―幻に長崎を想う刻―』は2021年8月20日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国で公開!
監督:松村克弥
出演:高島礼子/黒谷友香/田辺誠一/金児憲史/村田雄浩/柄本明/美輪明宏(被爆マリア像の声)
配給:ラビットハウス/Kムーブ
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