革命家カール・マルクスの伝説の末娘エリノアの激動の半生を初映画化した『ミス・マルクス』が9月上旬より公開されることが決定し、併せて予告編とポスタービジュアルが解禁された。

カール・マルクスの伝説の3姉妹の末娘であり、女性や子供たち、労働者の権利向上のため生涯を捧げ、43歳の若さでこの世を去った女性活動家エリノアの、知られざる激動の半生を初めて映画化した本作。監督・脚本を手掛けたのは、前作『Nico, 1988』(17)でヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門作品賞を受賞したイタリア出身のスザンナ・ニッキャレッリ監督。2020年のヴェネチア国際映画祭でワールド・プレミアを迎えた本作は、同映画祭コンペティション部門でFEDIC賞、ベストサウンドトラックSTARS賞の2冠に輝き、2021年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞11部門ノミネート、3冠受賞を果たしている。

今回解禁された予告編は、革命家カール・マルクスの死から幕をあける。最愛の父の死を悼みながらも、「自分の人生を生きたい」と宣言するエリノア。時代を先駆けた女性活動家として活躍し、大衆を前に男女平等の実現、労働者の権利向上を力強く訴えかける。しかし、その素晴らしい業績の陰で、パトリック・ケネディ(『戦火の馬』(11)、『クイーンズ・ギャンビット』(20))演じるエドワード・エイヴリングへの苦悩に満ちた愛と政治的信念の狭間で引き裂かれていく姿が明らかとなっていく。アメリカのパンクロック・バンド、ダウンタウン・ボーイズによるカバー曲「インターナショナル」も登場し、クラシック×パンクロックの音楽が紡ぎだす本作の魅力が垣間見える映像となっている。

社会主義とフェミニズムを結びつけた草分けの一人であり、時代を先駆けた女性として歴史を駆け抜けたエリノア・マルクス。その短くも激動の半生を、心揺さぶるパンクロックの響きに乗せて現代に甦らせた。

予告編

映画『ミス・マルクス』は2021年9月上旬よりシアター・イメージフォーラム、新宿シネマカリテほか全国で順次公開!
監督・脚本:スザンナ・ニッキャレッリ
出演:ロモーラ・ガライ、パトリック・ケネディ、ジョン・ゴードン・シンクレア、フェリシティ・モンタギュー、フィリップ・グレーニング
配給:ミモザフィルムズ
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