『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』の公開直前イベントが6月18日(金)に都内で行われ、山﨑賢人、LiSA、三木孝浩監督が登壇した。

1995年東京―。科学者の高倉宗一郎は、尊敬する偉大な科学者であった亡き父の親友・松下の遺志を継いだプラズマ蓄電池や実用化ロボットの完成を目前に控えていた。愛猫のピートと、松下の娘・璃子との穏やかな日常の中で、研究に没頭する日々を送っていたが、罠にはめられ、研究を奪われ会社も追われてしまう。さらに宗一郎は冷凍睡眠させられ、目が覚めた時そこは、2025年の東京だった―。ピートや璃子の死を知り、すべてを失ったと知る宗一郎だが、ヒューマノイドロボットとPETE(ピート)の力を借り、30年の時を超えて璃子を救おうと決意する―。主演は山﨑賢人、監督を三木孝浩が務める。

今回のイベントには主演の山﨑と、三木監督に加えて、主題歌を担当したLiSAが登壇。本作を見てから書き下ろしたという主題歌「サプライズ」をLiSAが披露すると、「本当に最高でした。未来に向かってがんばっていこうというポジティブなLiSAさんの力強い歌声が聞けて幸せでした」と感慨深げな様子で、「曲が入った状態で(映画を)見た時に音楽があって映画っていうものが素晴らしいものになるんだと実感しました」と振り返った。

一方でLiSAは「みなさんが作ってくださった世界を受けて、どうやったら見てくださる方がそのまま聞いてくださる楽曲になるかなと考えながら“扉”や“未来”と言う言葉だったり、作品にリンクする言葉を入れるように心がけました」と明かした。

イベントではオンラインでつながったファンから、本作を一足早く鑑賞した感想や、質問などが寄せられた。「諦めなければ次につながるのかもしれないと思いました」という感想に、「『諦めなければ失敗じゃない』というのは伝えたいと思っているメッセージだったので、それを感じ取ってもらえてすごくうれしいです」とコメントした山﨑。

LiSAには「どういった点に気をつけて作りましたか?」という質問が寄せられ、LiSAは「愛情を大切に書こうと思いました。兄弟愛だったり、家族愛だったり、大切な人を思う気持ちに共感しながら自分でも知っているような大切な人を思う気持ち、素直な気持ちを書かせていただきました」と答えた。

また、“もう一度味わいたい感動した思い出は?”と言う質問に「感動するまでに過ごした時間があるから感動できると思う。全部の作品に対して全力でやろうとしているので、これから撮る作品で一生懸命がんばったときに感動したいです。基本過去は振り返りません」と答え、「今の連続で未来が作られていくので。今を最高だと思っていきたいなと」と語った。

最後に山﨑は「どんな状況でも諦めないで進んでいくということを感じてほしいですし、その中にある愛情だったり、友情だったり、いろんな愛を感じてもらって、いろんな世代の方に楽しんでもらえる作品だと思います」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

映画『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』は2021年6月25日(金)より全国で公開!
監督:三木孝浩
出演:山﨑賢人、清原果耶、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造、藤木直人
配給:東宝、アニプレックス
©2021「夏への扉」製作委員会