『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』の公開記念舞台挨拶が6月19日(土)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、田中圭、土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小坂菜緒(日向坂46)、飯塚健監督が登壇した。

1998年の長野オリンピック、日本中が歓喜に沸いたスキージャンプ団体、大逆転の金メダル。この栄光を陰で支えた25人のテストジャンパーたちの知られざる感動秘話を映画化した本作。4人の代表選手と25人のテストジャンパーたち、それを支える家族や関係者たちの想いを知った時、誰もが心を打たれる感動のヒューマンドラマとなっており、キャストには人気実力共に今最も旬な俳優・田中圭や、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で第41回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、Netflixドラマ「今際の国のアリス」など注目作に出演が続く若手実力派女優の土屋太鳳ほか、山田裕貴、眞栄田郷敦、小坂菜緒(日向坂46)、古田新太など豪華キャストが集結。

昨年と今年に二度の公開延期を経て、6月18日(金)についに公開された本作。主演の田中は「ようやく、やっと」と公開を喜びつつも、「ちょっと寂しいどころか、寂しいが9割くらいですけどね」と、公開延期を経て、宣伝活動が長期間にわたったことで、より一層の寂しさが生まれたことを明かした。しかし、この日はキャスト5人と監督が登壇ということで「超多忙な人たちが集まってくれたというだけでウルっとくる」と言い、「本当は2時間くらいしゃべりたい人たち」と笑顔を見せた。

土屋は、田中について「本当にいろんなことを許して、見守って、トラブルがあっても笑いに変えて」と言い、さらに“神様みたいな人”と表現。山田も「めちゃめちゃ愛される人です」と田中への感謝を口にした。その共演者について、田中は「すごく頼もしい人たち」と言い、「(撮影の)現場でも現場じゃないところでも、仲間として頼もしい人たちなので幸せな時間を過ごせました」とキャスト・スタッフに感謝の気持ちを伝えた。

舞台挨拶では、サプライズとして実際に長野オリンピックにテストジャンパーとして参加した方たちからのビデオメッセージが上映され、映画やキャストへの感謝の気持ちが次々と寄せられた。この映像を見た山田は言葉を詰まらせ、「みなさんの思いを伝えられるといいなというのが一番で、それが伝えられなければ、“いい映画になったのかな”とみんな思うと思う。本人の『ありがとう』
という言葉は本当にうれしいです」と目を潤わせながらに語った。

また、田中も「舞台裏の英雄は本当にたくさんいて、いっぱいいろんな人に支えられて、立つことができると思っています。この映画を作るにあたって、テストジャンパーのみなさんの気持ちは絶対に間違えて伝えてはいけないとみんなが気を付けていたと思う。ご本人たちが“なんか違うな”と思うのが一番嫌だったので、『ありがとう』って言っていただけるのはすごく嬉しいですし、やれてよかったと思います」と感慨深げに語った。

さらにサプライズとして、本作のスタッフ・キャストからのメッセージが寄せられたフラッグが土屋から田中にわたされると、思わず涙がこぼれおちる田中は「みんなは頼りになると言ってくれるけど…僕がみんなを頼りにしていたので。撮影が終わってからもみんなでいる機会が増えて、公開を迎えてさみしいとか、自分が座長として携われた幸せもあるし…。こんなサプライズがあるとは…」と言葉を振り絞った。

最後に田中は、前日行われた『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の初日舞台挨拶で、主演の岡田准一が本作の公開について触れたことに「昨日岡田准一くんが『ヒノマルソウル』の名前を出してくださった。ひとつひとつつながっていくテストジャンパーの想いが、20年経って僕らがつなげられたんじゃないかなと。この作品をきっかけとして始まる何かがあったり、この作品でできたご縁はずっと切らさなければ続くんだと改めて思いました。より目に見えるものをひとつずつつないでいきたいと思います。そういう作品を僕たちは作り続けなければいけないので、しっかりと取り組みたいと改めて思いました」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』は全国で公開中!
監督:飯塚健
出演:田中圭、土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小坂菜緒(日向坂46)/濱津隆之/古田新太
配給:東宝
©2021映画「ヒノマルソウル」製作委員会