時代を越えた“愛と涙”の感動作『キネマの神様』の本編映像が解禁された。

松竹映画100周年を記念した本作。監督は日本映画界を代表する山田洋次、原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる「キネマの神様」。W主演を務めるのは故・志村けんの遺志を継ぐ沢田研二と、実力、人気ともに若手ナンバーワンの菅田将暉。さらに日本を代表する名女優・宮本信子と若手人気女優・永野芽郁など記念すべき作品にふさわしい超豪華なスタッフ・キャストが集結した。

今回解禁された本編映像は、園子(北川景子)が運転する車でゴウ(菅田将暉)、淑子(永野芽郁)、テラシン(野田洋次郎)がドライブへ出かけるシーン。映像では園子からゴウへ、テラシンから淑子へ向ける淡い恋心など、それぞれの想いが交錯する登場人物たちの青春模様が垣間見える。

園子がハンドルを握るオープンカーで、冗談を言い合いながらさわやかな笑い声をあげる4人。青い空の下を車は進むが、道中で車はエンストを起こし、ゴウたちは車を停めエンジンを冷やすことに。ラジエーターに水をそそぐゴウの目をまっすぐに見つめながら、園子は「ねえ、なんで淑子ちゃんたちを誘ったの?私、ゴウちゃんと二人で来るつもりだったのよ」と意味深な言葉。あまりにもまっすぐな園子の瞳にゴウはたじたじだ。

一方、淑子への想いを募らせるテラシンは、映画のフィルムを使ったカメラを取り出し、遠慮がちに「写してもいいですか?」と淑子へ声をかけて眩しすぎる笑顔の淑子をカメラに収める。テラシンはカメラに使うフィルムの知識を淑子に披露するが、普段は淑子に照れっぱなしのテラシンが愛する映画を語るときは饒舌になる生真面目さが微笑ましい。青春の一幕の中で交差する4人の想いは、このドライブの先にどのようなドラマにつながっていくのか。夢と愛にまっすぐ生きた彼らの物語に期待が高まる。

本編映像

さらに今回、本シーンに登場する菅田、永野、野田の3人によるコメントも到着。映画監督になる夢を追いかけるゴウ、映画館の館主になる夢を持ちながら映写技師として働くテラシンの、夢にまっすぐに青春を駆け抜けた物語にちなんで、それぞれの思う“夢”について語った。菅田は「小さい夢でいうと、例えばこの世界に入って、週刊少年ジャンプの漫画原作の実写映画に出演して、ジャンプに自分が載ったとか、夢だと思ってなかったけど振返ったら夢が叶った気持ちになっていることが、この世界は本当に良くあるなと思います。それこそ今回、僕のマネージャーさんが山田洋次監督の論文を大学で書いてたみたいで、この作品が決まった時は、すごい喜んでいたし、初めて山田さんに会った時にちょっと泣いてる姿を見て、やって良かったなと思ったし、夢が叶った瞬間を見ることができました。」と語る。

野田は「僕はそんなに大いなる夢を抱いたことがなくて、その時やりたいことが常にあって、それを全身全霊でやり続けてますね。だから大きな夢をたてるでも良いと思うんですけど、でももしかしたら夢っていうのはその時1番やりたいことを全力でやった先に、気づいたら辿りついてるんじゃないかな?」とエピソードを交え自身の考え方を明かした。一方永野は「私は、夢は持たないんです!」と一言。驚く2人に対して「私は、夢を持ちそれを達成したときに、次にどうしていいか分からなくなってしまう自分が怖くて、明確な将来の夢というものを持ったことがないので、明日が楽しければいいと思ってます。」と語り、三者三様に「夢」について語るその姿は、まさに劇中の若き日のゴウ、淑子、テラシンに重なる。

映画『キネマの神様』は2021年8月6日(金)より全国で公開!
監督:山田洋次
出演:沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎/北川景子、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子
配給:松竹
©2021「キネマの神様」製作委員会