サンダンス映画祭でドキュメンタリー部門審査員大賞と観客賞をW受賞した映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』の本編映像が解禁された。

1969年、あのウッドストックと同じ夏にNYで30万人を集めたもう一つの大規模フェスがあった。若きスティーヴィー・ワンダーやB.B.キング、当時人気絶頂のスライ&ザ・ファミリー・ストーンなど、全米ヒットチャートを席巻していたブラック・ミュージックのスターが集結した幻の音楽フェス“ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”。しかし、その存在は50年間封印されていた…いまこの瞬間まで。このフェスティバルの全貌をドキュメンタリー映画として蘇らせたのはアミール“クエストラブ”トンプソン。貴重な記録映像を見事に織り込み、誇りと希望に満ち溢れたメッセージを投げかけ、音楽が人々の心を動かし、一つにした様子を歴史に刻みこむ。

大勢の人が詰めかけ、熱気溢れる会場に響くアナウンス…「次のアーティストは…」と紹介されて登場するのは、1996年にロックの殿堂入りを果たし、グラミー賞を7度も受賞した“ソウルの女帝”グラディス・ナイト率いるグラディス・ナイト&ザ・ピップス。当時人気絶頂を迎えていた彼らの姿に、会場のボルテージは一気に最高潮。2週連続で全米2位の大ヒットを記録した「悲しいうわさ」をパワフルな歌声で披露し、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。

映像では、彼女らが50年前に披露した極上のライブパフォーマンスシーンが解禁されたほか、「緊張したわ。とてもワクワクしてた。あんなに観客がいるなんて」と当時を振り返るグラディス本人の証言も明らかになっており、ハーレム・カルチュラル・フェスティバルが、全米で人気絶頂を迎えていたアーティストですら圧倒する、過去に類をみない、世紀の一大イベントであったことがうかがえる。

50年間封印されていたとは思えない鮮やかな映像と、信じられないほど良質な音源で幻のフェスを疑似体験できる本作。夏本番を迎えながらも、多くのイベント・企画が中止や延期を迫られる昨今、大スクリーンと最高の音質を備えた映画館で“幻の音楽フェス”を楽しんでみるのはいかがだろうか。

本編映像

映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』は2021年8月27日(金)より全国で公開!
監督:アミール・“クエストラブ”・トンプソン
出演:スティーヴィー・ワンダー、B.B.キング、ザ・フィフス・ディメンション、ステイプル・シンガーズ、マヘリア・ジャクソン、ハービー・マン、デヴィッド・ラフィン、グラディス・ナイト・アンド・ザ・ピップス、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、モンゴ・サンタマリア、ソニー・シャーロック、アビー・リンカーン、マックス・ローチ、ヒュー・マセケラ、ニーナ・シモン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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