園田新監督の最新作『消せない記憶』で見上愛と兵頭功海がW主演を務めることが決定、併せてクラウドファンディングが開始される。

映画作家・園田新による本作の原案となる企画「記憶代理人」が、2008年にSKIPシティ主催の企画コンペにて選出され、パイロット版を制作。2009年に脚本化し、函館港イルミナシオン映画祭にて、映画化への期待を込めた審査員奨励賞を受賞後、多数の映画化のオファーが届くも映画化には至らなかった。園田は10年以上にわたって脚本改訂を続け、当初の企画コンセプトは踏襲しながらも、全く新しい物語として映画『消せない記憶』の脚本を完成させた。2021年5月より本格的な制作を開始し、秋に撮影、年内に完成、2022年の映画祭出品と劇場公開を目指している。

5月14日より全国規模で行われたオーディションでは、1,000人を超える応募の中から出演者を選抜。W主演として、路上ミュージシャン・神崎優衣役には、NHKドラマ『きれいのくに』などが話題となり、ドラマ・映画・MV・CMと幅広く活躍中の見上愛。舞台俳優・西潤一役には、第1回「NEW CINEMA PROJECT」俳優部門にてグランプリを受賞、映画『五億円のじんせい』で俳優デビューを果たし、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』、ドラマ『ブラックシンデレラ』、『DIVE!!』など作品が続く注目の俳優・兵頭功海が務める。

見上愛(神崎優衣役)コメント

神崎優衣役を演じさせて頂きます、見上愛です。
脚本を読んだとき、私たちはいつだって、目に見えないものに頼ってばっかりなんだなと実感しました。
そしてこの作品には、そのことの危うさも、素晴らしさも、詰まっていると思います。
苦手意識のあった歌唱に挑戦するということで、緊張や不安もありますが、優衣ならそれすらも糧にして突き進んでいくだろうな、と。なので私も、優衣と共に葛藤しながらも成長していきたいです。
兵頭さんを初め、魅力的な皆様とご一緒出来ることに感謝しつつ、これからの撮影に臨みたいと思います。
皆様に作品をお届けできる日が楽しみです。

見上愛

兵頭功海(西潤一役)コメント

映画『消せない記憶』西潤一役のワークショップオーディションがあると知り、台本を読みました。
まずは、絶対にワークショップオーディションを受けたいと思いました。
難しい内容で、映画の主演でもあります。
映画が好きで、この仕事を始めた僕にとって、役者の道を進む上で、この作品が大きな壁になる気がしましたし、同時に必要だとも感じました。
そして、なぜかこの物語を読む事、西という人物に出会う事が初めてな気がしなかったんです。一度読んだだけで、西の心情や言葉がスッと入ってきた感覚があり、西は絶対に僕が演じる。大切に演じたいと強く思いました。

主演が決まったと連絡頂いた時はとにかく、本当に、嬉しかったです。
後は、個人的に母の誕生日に連絡が来たので少しは親孝行ができたのかなと思いました。
撮影はまだ先ですが、とにかく楽しみです。内容的に苦しい部分もありますし、僕が生きてきて感じた事のない感情や、経験のない事が沢山ありますが、一つ一つ悩んで苦しんで、西潤一という人物に僕自身が、ゆっくりと深く浸っていきたいと思っています。
そして、お相手の神崎優衣役が見上愛さんと聞いて、以前から作品を見て知っていて、彼女にしかない、素敵な雰囲気を持った、素晴らしい役者さんだと思っていたので、一緒に作品を作れるということで、更に楽しみになりました。

最後に、皆さんに、良い映画を届けられるよう、西という役を全力で生きたいと思います。是非、楽しみにして頂ければと思います。

兵頭功海

園田新(監督)コメント

素晴らしい俳優を迎えることができて、心から嬉しく思います。
1000通を越える応募書類と数百件もの選考動画、ワークショップ形式のオーディションでは300人もの俳優と100時間を越えるシーンワークを行いました。

見上愛さんは、オンラインオーディションの動画にて弾き語りを拝見しました。演奏や歌唱以上に伝わってくる感情が凄く、最終オーディションにお越しいただくことにしました。その際、相手役を務めてくれた俳優も驚くほどの素晴らしい感受性を見せてくれました。

兵頭功海さんは、西潤一の持つ大きさと優しさを感じさせてくれました。オーディションでは、一人芝居を披露する課題なのに、神崎優衣 役を希望していた参加者のギターを借りて、即興で弾き語りを見せてくれました。その度胸と自分の気持ちに正直なところに、西潤一を見た気がします。

演技の上手い方は他にもいましたが、この2人の組み合わせがベストだと思いました。この魅力的な俳優ふたりが演じたら、必ずや脚本のイメージを超えたものになると確信しました。
作品は当初私が想像していたものよりも色んな意味で大きくなりつつあります。
持てる全てを注ぎ込む覚悟はできています。
今回、オーディションのために多大なる時間と労力を注ぎ、本気で挑んでくれた方々の想いも胸に、誠実に制作してまいります。
もし本作に興味を持っていただけましたら、クラウドファンドへのご支援、ご協力もご検討いただきたく、お願い申し上げます。

園田新

本作『消せない記憶』のクラウドファンドを、8月1日(日)よりクラウドファンディングプラットフォーム「 MOTION GALLERY」で開始。秋の撮影に向けて制作費の支援サポーターを募る。サポーター特典として、年内にいち早く本作を鑑賞できる「完成披露試写会チケット」や、エンドクレジットへの名前の掲載、監督や出演者の直筆サイン入りポスターや台本など限定グッズも入手できる。サポーターになると映画制作のプロセスをアップデート記事でチェックしながら、作品が完成する過程を体験できる試みとなっている。

ストーリー

路上ミュージシャン・神崎優衣と舞台俳優・西潤一は路上パフォーマンスを通じて出会い、惹かれ合う。二人の交際は順調に進んでいるかに思えたが、次第に西の様子がおかしくなり、失踪する。西の行方を探して二年が過ぎたある日、優衣は「西の記憶を預かっている」との手紙を受け取る。”記憶の上映会”を訪れた優衣は、西が抱えていた秘密を知る。

映画『消せない記憶』
製作・脚本・監督・編集:園田新
出演:見上愛、兵頭功海、山本亜依、八木拓海、山形美智子、志波景介、光徳瞬、白石優愛、篠田諒、みやたに、高川裕也、関幸治、秋田ようこ