今回解禁されたビジュアル


話題沸騰のベストセラー小説を映画化したNetflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』の本ビジュアルが解禁され、併せて配信開始と同日より劇場公開されることが決定した。

2016年に初版発行されて以来、世代を超えて共感の声が広まり続けている『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮文庫刊)は、作家・燃え殻によるデビュー作。ウェブメディアの連載やSNS上で大きく話題を呼び、あいみょんを始め、糸井重里、小沢一敬、会田誠、吉岡里帆、EXITの兼近大樹といった様々なジャンルのクリエイターや著名人から悶絶する程に絶賛され、誰もが感じる切なさや懐かしさが凝縮されたこの物語は、10代や20代からは時代を超えて感情に訴える“エモさ”で話題を呼び、30代や40代からは舞台となっている90年代を代表するミニシアター、渋谷の街、流行した音楽や映画のタイトルなど当時のカルチャーを懐かしみながら楽しめると様々な年代を魅了し続けている。若い世代から熱く支持されているシンガーソングライターのあいみょんは、共感のあまり原作の文庫本にエッセイを寄せている程だ。

今回解禁された本ビジュアルには、青春時代を過ぎた40代の佐藤が大きく写しだされている。キャラクターポスターと同じ向きの横顔でありながら、積み重ねた人生が表情に映し出され、20代の頃とは別の何かを見つめる眼差しが印象に残る。「あの時も、あの場所も、あの人も、すべてがいまの自分に繋がっている。」というコピーと共に、佐藤の人生に大きな影響をもらたした6人の登場人物たちにも注目だ。

公式SNSでの週1回のキャスト発表が話題となった本作だが、主人公・佐藤を演じる森山未來以外の6人のキャストが解禁された。中でも映画化決定時から誰が演じるか注目が集まり、憶測が飛び交った、主人公の忘れられない初恋の人、ヒロイン・かおりについては、先週8月2日(月)に伊藤沙莉が演じていることが明らかにされた。その他にも、原作に登場するキャラクターとしては、失恋を引きずる佐藤の目の前に現れる謎の美女・スーをSUMIRE、約20年間共に働き、貧乏な頃から同じ釡の飯を食う関口を東出昌大、佐藤と関口の長年の上司に萩原聖人、密かに佐藤に思いを寄せる七瀬に篠原篤と言った豪華出演陣が発表された。また、映画オリジナルキャラクターで、2015年の40代になった佐藤の恋人・恵を大島優子が演じることが明らかとなった。

小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」に登場するのは彼らだけではない。佐藤が務めるテレビのテロップ制作の会社がレギュラーで請け負っていたご長寿番組で長年司会者を務めたベテランタレントにラサール石井、その番組制作のバブルの名残を感じさせるプロデューサーには高嶋政伸が扮し、当時の佐藤が安月給で働くテレビ業界のリアルな裏の顔を見せつける。また、原作で「東京という街に心底愛されたひと」と題して時代の荒波の中でしぶとく生き残り続ける実業家・佐内慶一郎を平岳大。「東京タワーって、スカイツリーよりエロいから好き」と物憂げに話す、パーティで出会ったグラビアアイドルを片山萌美が演じている。

森山未來(佐藤誠役)コメント

歳を重ねる中で、どこかに何か落としものをしてしまうことは誰しもが経験すること。
何かを落としてしまったことに向き合う、もしくは向き合うことから逃げて、何かしらの折り合いをつけ
られることを「大人」と呼ぶのだとすれば、この映画の主人公である「ボク」は本当に「大人」にはなれ
なかったのか。
落としものをしてしまったことによって生まれた痛みを抱え続けるからこそ、人の痛みをわかってあげら
れる。そのことを「大人」だと呼ぶのだとすれば、「ボク」は「大人」なのかもしれない。
「大人」になるのは悪いことだけではない、と考えていた時間でした。

伊藤沙莉(加藤かおり役)コメント

この作品のかおりという女性は
正直、今までで一番悩み、葛藤と共に
生きた役でした。
佐藤が掴みきれなかった女性が
その状態のまま描かれているということで
本当にヒントが少ない状態だったからです。
だけど、だからこそ、
私なりのかおりを、私なりの答えを
出したいと密かに思っていました。
それを監督や未來さんを始め
皆で意見やアイデアを出し合って
作り上げた時間はとても濃厚なものでした。
この大好きな作品に携われたこと、
かおりを生きれたことは
人間、役者伊藤沙莉にとって
とても貴重で有り難いものだったと思っています。
この作品を沢山の方に観て頂きたいですし、
その沢山の方の胸がギュウってなる気がして
とても楽しみです。

萩原聖人(三好英明役)コメント

大人になりたくてもなれない人、大人になりたくないのになってしまった人、そんな人達が集まって作っ
た作品なんだと思います。
だから、なろうがなるまいがどっちでもいいんです。
そう言うことです。
僕自身はどっちかよく分かりませんが、作中に生きてる人達もきっとそうです。
そう言うことなんです。

大島優子(石田恵役)コメント

“あの時のあなた”は、切り取った一枚のポストカードのように記憶に残り、思い出に変わっていく。
“あの時の感情”は、身体に刻みこまれているかのように、鮮明に想い出す。
現在はやがて過去になり、普通に歩んでいく。

東出昌大(関口賢太役)コメント

もう10年以上会っていない友人との最後の挨拶は「さようなら」じゃなく「またね」だったように思う。
歪で曖昧で、劇的でもないけれど、過ぎ去った掛替えのない日々を愛でる映画になっていると思います。

SUMIRE(スー役)コメント

本作の台本を読んで、想っている人と実らなかったり仲間といる楽しさ、青春というモノを思い出しまし
た。
そんな昔を懐かしむ自分がいたことで、シーンの中ではスー役としても甘酸っぱい思い出や人と人とのつ
ながり、思いやりをより強く感じられた作品です。
どこかに自分を重ねたり、あるいは懐かしい気持ちになるシーンがあると思うので、観ていただく皆さん
にとって心温まる作品でありますように。

篠原篤(七瀬俊彦役)コメント

七瀬の抱いた感懐とその眼差しは、僕にも覚えがあるものでした。
どうしようもなくて、照れ臭くて、嬉しくて、苦しくて、不安や孤独がいっぱいに詰まったごった煮みた
いなあの想いが、今となってはとても愛おしいです。

Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』は2021年11月5日(金)よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかで公開&Netflixで全世界配信開始!
監督:森義仁
出演:森山未來、伊藤沙莉、東出昌大、SUMIRE、篠原篤、平岳大、片山萌美、高嶋政伸、ラサール石井・大島優子/萩原聖人
配給:ビターズ・エンド
©2021 C&I entertainment