ジョニー・デップ製作・主演最新作『MINAMATA―ミナマタ―』のビル・ナイのインタビュー映像が解禁された。

熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒子・スミス氏が1975年に発表した写真集「MINAMATA」だ。ジョニー・デップ自身が長年の憧れだったと語るユージン氏。彼の遺作ともなったこの写真集を基に、ジョニー自身の製作・主演で待望の映画化が実現した。共演はビル・ナイ、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子など実力派キャストが集結。坂本龍一が音楽を手掛けた。

本作では、ジョニー・デップ演じるユージン・スミスの気難しい性格に悩まされながらも、写真家としての腕を誰よりも信じる、「LIFE」の編集長ロバート・ヘイズ役を演じるビル・ナイ。舞台役者としてキャリアをスタートさせたビル・ナイは、『ラブ・アクチュアリー』(03)で破天荒なロック歌手役を演じ、英国アカデミー賞助演男優賞ほか多数の賞を受賞。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでは、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウの宿敵デイヴィ・ジョーンズ役と、圧倒的な存在感でこれまで幅広い役柄を演じてきた。

今回、、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド』(07)以来、約13年ぶりにジョニー・デップと共演を果たしたことについて、「最高でしたよ。相変わらず親切で歓迎してくれました。ユージン・スミスのメイクをした彼を初めて見た時は感動を覚えましたね。この作品は成功しそうだと思いました」と念願の再会に喜びながら、ユージンそのものであるジョニーの姿をみて、ヒットを確信したことを明かすビル・ナイ。

「LIFE」の編集長ロバート・ヘイズ役を演じるにあたり、「最終的にはロバート・ヘイズという名前になりましたが、特定の人物をモデルにしたわけではありません。実はモデルになった編集者は何人かいて、それを合体させたんです。だからヘイズに関するリサーチはしていません」と意外な事実を明かした。

アンドリュー・レヴィタス監督については「アンドリューのことは知らず、初めて現場で会いましたが、最高でしたよ。すごく用意周到で頼りになり、礼儀正しい監督でした。インディペンデント映画は時間と予算の面でプレッシャーがかかります。それでも彼は見事に物語を伝えました」と絶大な信頼を置き、最後に完成した映画を観た感想を尋ねられると「自分の出演作は見ません。見ると自信をなくして仕事をするのが難しくなるだけですからね」とコメントした。

インタビュー映像

映画『MINAMATA―ミナマタ―』は2021年9月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:アンドリュー・レヴィタス
出演:ジョニー・デップ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子、キャサリン・ジェンキンス and ビル・ナイ
配給:ロングライド、アルバトロス・フィルム
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© Larry Horricks