トランスジェンダーとして葛藤する彼とその彼女の2人に視点を置いた映画『フタリノセカイ』が2022年1月14日(金)に公開されることが決定した。

出会った時から互いに惹かれあった、トランスジェンダーの真也とユイ。恋愛し、いずれ結婚して家族をつくり、共に人生を歩んでいきたいという願い。だが、その願いを叶えるには、ひとつひとつクリアしなくてはならない現実があった。時にすれ違い、別々の道を歩むが再び出会ったフタリ。愛を確かめあい、ある決断をする。それはもしかすると常識を越えているのかもしれない。だが、安らぎに満ちたフタリには、確かに感じる未来があった…。

監督・脚本を務めたのは飯塚花笑。自身もトランスジェンダーである飯塚監督は、ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2011において自伝的作品『僕らの未来』で審査員特別賞を受賞、国内外で高い評価を受け、以降も飯塚監督だからこそ描き出せる世界観で映画制作を続けている。「性別を超え、常識を越え、時を越えた、新しい映画を作ろう。そしてどんな形にも囚われることのない、“愛”を描き出そうと思う」という飯塚監督。本作では、《ジェンダーの壁に悩むフタリ》が描く。

ユイを演じるのは片山友希。ユイは、トランスジェンダーの彼に対し様々な葛藤に揺れつつも、一緒に生き、支えていくことを選択する。また真也を演じるのは坂東龍汰。真也は、子どもの頃から違和感に感じていた自身の性に対し、向き合い、自分らしく生きていこうとしている。

飯塚花笑(監督)コメント

この映画を作ろうと思い立ったのは、かれこれ5、6年前だろうか。まだまだ自身の性別や、これから生きていく道に迷い、そんな最中に生まれたのが「フタリノセカイ」です。世界に一つだけのフタリだけの愛のカタチを描くことによって、誰かの常識をぶち壊したい。世間で語られる幸せのカタチに疑問を呈したい。そんな想いでこの作品をつくりました。
この作品が誰かの心の支えとなりますように。そして多くの方々の元へ届きますように…。

映画『フタリノセカイ』は2022年1月14日(金)より新宿シネマカリテほか全国で順次公開!
監督・脚本:飯塚花笑
出演:片山友希、坂東龍汰/嶺豪一、持田加奈子、手島実優、田中美晴、大高洋子/関幸治、松永拓野、クノ真季子
配給:アークエンタテインメント
©2021 フタリノセカイ製作委員会