作家・原田マハの美術小説「異邦人(いりびと)」を完全映像化した『連続ドラマW いりびと-異邦人-』の場面写真が解禁された。

『キネマの神様』『総理の夫』と今年立て続けに公開される原作をはじめ、WOWOWでは「CONTACT ART~原田マハと名画を訪ねて~」がシリーズ化されるなど話題の絶えない原作・原田マハ。美術キュレーター出身の小説家として本領とも言える美術小説が映像化されるのは初となる。実力派女優の高畑充希が本作で演じる主人公は、希代の美術蒐集家の孫娘にして美術館の副館長を務める篁菜穂。祖父の血筋を受け継ぎ、透徹の審美眼を持つ菜穂は、無名画家が描いた一枚の絵に魅了され、それを世に出そうと企図したことがきっかけで、語られざる京都画壇の深みに踏み込み、その巨魁と対峙することに……。

日本の三大祭の一つに挙げられ、京都の夏の風物詩である祇園祭。祇園際は千年以上の歴史を持ち7月1日から31日まで、1か月にわたって多彩な催事が行われる八坂神社の祭礼である。前祭と後祭の山鉾巡行はもちろんの事、それぞれ宵山の時期に行われる屏風祭も見どころの一つ。屏風祭とは山鉾町にある旧家や老舗がそれぞれの所蔵する美術品・調度品などを飾って披露し通行人の目を楽しませる行事。晴れの日らしい豪華なしつらえの中に、長く受け継がれてきた文化を垣間見ることができる。本作では、京都画壇の大家・照山(松重豊)にその才能を囲われ続ける樹(SUMIRE)の為に、主人公の菜穂(高畑充希)がこの屏風祭において、ある策に打って出るという重要なシーンとして描かれている。身重の菜穂が決意と共に浴衣を装う姿からは、たおやかにして凛とした強さが見てとれる。

『連続ドラマW いりびと-異邦人-』(全5話)は2021年11月よりWOWOWプライムにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信!
※第1話無料放送
監督:萩原健太郎
出演:高畑充希、風間俊介、SUMIRE/森口瑤子、松尾貴史、マキタスポーツ、壮一帆、木場勝己、菅原大吉/梶芽衣子、松重豊