ミュージカル『#チャミ』が9月9日(木)に東京・自由劇場で公演初日を迎え、公開ゲネプロが行われた。

韓国で生まれたミュージカル「#チャミ」。耳に残るメロディーと斬新なストーリーが話題を呼び、トライアル公演では観客や批評家から高い支持を得て全席完売を記録。4年間の開発期間を経て2020年に韓国で上演された話題の新作ミュージカルが2021年9月、日本人キャストで上演される。

公開ゲネプロ後には、ミホ/チャミの2役をW主演で務める剛力彩芽とDream Ami、ミホの大学同期でミホに片想いをしているキム・コデ役の反橋宗一郎と井阪郁巳、ミホが想いを寄せる先輩オ・ジニョク役の丘山晴己と石井一彰らキャスト6人が取材に応じた。

Amiは初日を迎えるにあたって「(稽古の)期間としては長かったみたいなんですけど、体感としては一瞬のことのような感じ」と明かしつつ、「初日を迎えられたことをうれしく思いますし、このまま千穐楽まで安全安心健康第一でやっていけたら」と決意を新たにした。また剛力は「時間があるなと感じたんですけど、気づいたらここに立ってる」と驚きを見せつつも「ここに立てたことが何よりもうれしいです。(公演期間の)2週間弱あっという間に終わってしまうんだろうな」とコメントした。

本作ではW主演でWキャストに挑んだ剛力とAmiだが、初めてのミュージカル作品で2つの役のセリフと歌を覚えることについて「最初お話をいただいたときはできるかな?と大変そうなことを想像していたんですけど、実際やってみると“大変”よりも“楽しい”のほうが明らかに勝っていて」と明かしたAmi、剛力も「意外と。セリフの量とか歌の大変さはない」と答えた。

この日は剛力がミホを、Amiがチャミを演じていたが、“演じていてどっちがやりやすい?”という質問には「楽しいのはチャミ。なんでもできるから」と答えた剛力。一方でAmiは「私はミホのほうが思いっきりできる。普段の自分に近いのはミホなのかなと思います」と明かした。

また、ミュージカルに初挑戦したことについては「こんなに楽しい世界があったんだ!という感じ。挑戦すると決めるまでは勇気がいりましたし、私にはできないと思っていましたけど、“こんなに楽しいんだ”って自分でもびっくりしています」と答えたAmi。剛力は「もともとミュージカルをやりたかったのでお話をいただいて嬉しかったです。このメンバーの中でできているので楽しいと思える」とカンパニーの仲の良さをうかがわせた。

21日(火)まで行われる本公演の“カンパニーを代表して”意気込みを求められるとAmiは「代表…できるかな?(笑)」と笑いを誘いつつ、「3か月間みっちり稽古させてもらって、胸を張って最高のカンパニーだと思えるような仲間になったし、作品にも反映されていると思います。『#チャミ』は日本では初演なので、内容が分からないという方もいらっしゃると思いますが楽しいなと思っていただいて、毎年続いていくようなミュージカルに育てられたら」、剛力は「2か月前に製作発表で経たせていただいたことが懐かしいというか泣きそうになりました。周りの方に支えていただいて作り上げてこられたと思います。観ていただけたら笑顔になれるし、元気になれる作品です」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

ストーリー

内気でモテない、何事もうまくいかない生活を送っているミホ。彼女は現実では得られない周りの感心よりSNS上の「いいね!」が嬉しい。より多くの「いいね!」欲しさに他人の写真を自分のごとくアップしてしまう。そうやって作り上げたSNS上の自分を羨むミホ。そんなミホの前にSNS上のミホ、つまり自分が作り上げた偽物の自分チャミ(@CHA_ME)が実際に現れる。チャミはミホの気持ちが分かると言い、恋を手に入れ人生も変えてあげると提案する。チャミはミホの代わりにミホが欲しがっていたものを次々と手に入れる。ミホは嬉しい反面どことなく不安を感じる。一方、ミホを心から応援するキム・ゴデとミホが片思いを寄せているジニョクがミホとチャミの関係に気づき、やがてミホとチャミの同盟関係は危機に晒されていくが…。

ミュージカル『#チャミ』は2021年9月9日(木)~21日(火)に東京・自由劇場で上演!
©ミュージカル「#チャミ」JAPAN (Musical @Cha_Me)
Book & Lyrics by Min-Hyung Cho
Music by Sul-Gi Choi
Original Production by PAGE1