激しい対決の果てに現れた驚愕の真実とは―『モーリタニアン 黒塗りの記録』の特別映像が解禁された。

2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)はアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。9.11の首謀者の1人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた──。

今回、本作の主人公の一人であり、悪名高きグアンタナモ収容所から自由のために戦ったモハメドゥ・ウルド・スラヒ氏にスポットを当てたインタビュー映像が解禁された。モハメドゥ・ウルド・スラヒ氏は、アメリカ同時多発テロの首謀者の一人とみなされ罪状なしでキューバにある米軍施設グアナンタナモ収容所に不当拘禁された人物。モハメドゥ氏は人権派弁護士ナンシー・ホランダーのサポートによって、収容中にグアナンタナモ収容所での非道な経験を記した手記を発表。アメリカ政府の検閲で2,500か所の黒塗りが残ったまま2015年に出版されるも、世界各国で一大ベストセラーとなった。

映像には、本作のモデルとなったモハメドゥ・ウルド・スラヒ氏、ナンシー・ホランダー弁護士、そしてジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチ、ケヴィン・マクドナルド監督が出演。物語のキーとなる本編映像を織り交ぜながら、それぞれがモハメドゥ・ウルド・スラヒ氏などへの思いを語る。

ナンシー・ホランダー弁護士を演じたジョディ・フォスターは「モハメドゥと彼自身の物語は私たちに多くを教えてくれる。謙虚さや人間性だけでなく許しと精神力を」と語り、そのナンシー・ホランダー弁護士本人は「夢のようなキャストだわ。タハール・ラヒムはモハメドゥを完璧に演じて本当に素晴らしかった」と太鼓判。一方、モハメドゥ・ウルド・スラヒ氏はジョディ・フォスターが演じたナンシー・ホランダー弁護士について「昔はあんな美人だったさ」と楽しそうに語る。

モハメドゥ・ウルド・スラヒ氏は14年間に及ぶ拘禁後、解放された現在も行動を制限されているが、南アフリカでの撮影現場への見学は多くの関係者の協力により実現した。長い不当拘束下にあっても人間性を失わなかったモハメドゥ氏についてベネディクトは「人間の精神力が驚くほどに逞しいことを知った」と感嘆し、ケヴィン・マクドナルド監督も「傷つけられたり、危害を加えられたときに相手を許すことは難しい。でも彼はそれを体現した」とリスペクトしきりだ。劇中のワンシーンで、デタハール・ラヒム扮するモハメドゥは言う。「アラビア語で“自由”は“許し”と同じ単語です」と…。

特別映像

映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』は2021年10月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチ、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイ
配給:キノフィルムズ
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