007シリーズ第25作となる最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のダニエル・クレイグとラミ・マレックの2ショットロングインタビュー映像が解禁された。

ボンドは現役を退きジャマイカで穏やかな生活を満喫していた。しかし、CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わってしまう。誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なもので、やがて脅威をもたらす最新技術を保有する黒幕を追うことになる―。本作で5度目のジェームズ・ボンド役を演じるダニエル・クレイグはもちろん、悪役にラミ・マレックのほかに、レア・セドゥ、ラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ビリー・マグヌッセン、アナ・デ・アルマス、ロリー・キニア、ダーヴィッド・デンシック、ダリ・ベンサーラ、ジェフリー・ライト、そしてレイフ・ファインズらシリーズ続投の出演者に加え、フレッシュな顔ぶれもあり豪華キャストが出演する。

本作で、ジェームズ・ボンドを演じることが最後となったダニエル・クレイグと、最後の敵であり最凶の悪サフィンを演じたラミ・マレック。本作への出演に対して「ああ、本当に最後だ。おそらくね。冗談だ。本作で最後だよ」と語るのは、2006年に公開された『007/カジノ・ロワイヤル』 から本作まで、5作にわたってジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグ。彼の俳優としての長いキャリアの中で、『007』に出演したことにより、人生にどんな影響があったのだろう。「あまりにも(影響が)大きくて言葉にできない。人生そのものも、キャリアに関する何もかもが一変した作品だ」と一言では表せない深い思いがあるということを語っている。

そのダニエル演じるボンドの前に立ち塞がるのは、シリーズ史上最も危険でミステリアスな男サフィン。完璧な頭脳と狂気を併せ持ち、人類の破滅を狙いながら己を絶対の正義と信じて疑わない、「悪」をも超越した存在である難役を演じたラミ・マレックは、サフィンについて「底意地が悪く、悪意に満ちている。自分のしていることを極めてポジティブに捉えている。だからこそ2人は激しく対立するんだと思う」と説明。ボンドに真っ向から対峙する敵を演じるプレッシャーについて「(『ボヘミアン・ラプソディ』(18)にて主演男優賞を受賞した)アカデミー賞受賞も尋常じゃなかったが、この役のオファーを受けた時も本当に特別な瞬間だった」と振り返る。「俳優にとって夢でしかないような機会だ。一瞬思ったよ。“まだ若いけどこのあと引退するかも”ってね」「俳優ならだれもが夢見る仕事だ」とプレッシャーをも上回る喜びがあったことを語った。

お互いの印象についてラミは「ダニエルを前にしても気後れしないように、十分準備したつもりだったけど、初めて現れた時のダニエルの武器の持ち方にやられた。そのパワーたるや、もう…」と嬉しそうに語ると「あまりのオーラに最初のセリフが出てこなかった。(気迫に圧された?)イエス!だって、ビビらない俳優はいない。ボンドを何年も演じたこの人物を前にしたら、俳優ではなくたって及び腰になるはずだよ」と前のめり気味で話す。照れるように微笑んでいたダニエルは「気づかなかった。すばらしかったよ。(平静を装っていたというラミに)すっかり騙されたよ。ラミは真剣そのものでプロに徹していた。想像を超えたすばらしさだった。ラミが役になり切っているおかげで、その場にいるだけで自然にリアクションできる」と返し、お互いを称える一幕も。

前作から続投しているキャストが多くいる中で、本シリーズに初参加を果たしたラミは、悪役を演じることについて「自分では役不足だと思う時もあった」と明かすが、そんなラミにダニエルは「サフィンは撮影しながらみんなで作っていった。ラミは驚くほどオープンで、こちらが打てば打つほど響く。徐々に固めていった感じだ」と助け舟を出す。「サフィンという役について僕なりに解釈していたけど、毎晩撮影を振り返って、情報を整理して、サフィンの人物像に落とし込んだ。幸いだったのは一人ではなかったことだ」と最高のチームワークに支えられたことを語った。そしてダニエルは「究極的には“愛”についての物語だ。本作はそういう作品だ」と初めて本作の内容に触れ言葉少なめに締めくくった。

インタビュー映像

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2021年10月1日(金)より全国で公開!
監督:キャリー・フクナガ
出演:ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、ジェフリー・ライト、アナ・デ・アルマス、ラッシャーナ・リンチ、ビリー・マグヌッセン、ラミ・マレック
配給:東宝東和
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