今回解禁された場面写真


肉を食べない恐竜と飛べない恐竜が天国を目指す大冒険『さよなら、ティラノ』の場面写真とイメージボードが解禁された。

シリーズ累計200万部を超え、国内だけでなく海外でも人気を博している宮西達也の大ヒット絵本“ティラノサウルスシリーズ”(ポプラ社刊)を原作に、日本が誇るアニメーションの老舗スタジオ・手塚プロダクションが制作。CVには俳優を使わず、すべて声優器用というこだわりで、主役の三木眞一郎と石原夏織を筆頭に、悠木碧、石塚運昇、森川智之、檜山修之等日本のアニメ界を支えてきた実力派からフレッシュな若手まで豪華声優陣が競演またオープニングナレーションには自らも読み聞かせ等を各地で行っている原作者の宮西達也が担当している。

映画『さよなら、ティラノ』は、宮西達也の『ずっとずっといっしょだよ』『わたしはあなたをあいしています』『わたししんじてるの』の3作品を原作とし、97分のアニメーション作品として誕生した。宮西が作り出す絵本は、未就学の小さな子をターゲットにしつつも、大人の胸にも刺さる普遍的なメッセージ性で母親層からの支持も非常に高く、日本だけでなく海外にもたくさんの読者がいる。映画はそのメッセージ性にこだわって物語を構成し、スピード感と迫力を加えた演出で、子供だけでなく、若者や大人も共感できるエンタテイメント作品に仕上がっている。

その完成までの道のりで、多くの人気クリエイター陣の才能が集結し本作を制作。監督は劇場版『名探偵コナン』を数多く手掛け、動員記録を作品ごとに更新、海外でも評価されるヒット作に押し上げた静野孔文監督が担当。その監督のもとに、3人の脚本家が集結。放送作家や作詞家を経て独立し、脚本制作会社「ストーリーライダーズ」を立上げ、自身でもゲームや実写ドラマ、児童向けアニメと様々なジャンルに意欲的な活躍を拡げている佐藤大が、「クレヨンしんちゃん」や「はなかっぱ」などの脚本を手掛ける人気脚本家うえのきみこ、そして、若手児童文学作家の福島直浩に声をかけ共作した。

そこで大切にされたのは「原作の宮西先生が描こうとする世界」、肉食恐竜と草食恐竜は本来そもそも交えないもの、そのような象徴が交流し何か共通するシンパシーを感じることで愛が生まれ、そして最後に別れがある…という原作が内包するテーマを、どう1本の物語にまとめるのか。本作の制作プロデューサー・手塚プロダクションの鈴木良美は「この3名の脚本家と物語を生み出す中で、作画監督の江口摩吏介によりイメージボードが作成され、内容、構成や世界感が作られていきました。氷河期直前の地球が舞台なので、創造の世界で物語を進行させていかなくてはならない中、共通なイメージを持つために作られたイメージボードは最終的に148枚にも及びました」とコメント、こうした監督とアニメーター、脚本家による世界観の共有と、膨大に費やされた脚本づくりによって、本作の物語は生まれた。

さらに、本作の音楽は、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』以来33年ぶりにアニメーション映画を担当する世界の坂本龍一。“ティラノ”と“プノン”の大冒険を壮大で神秘的な音楽で盛り上げる。その坂本のもとに、ハナレグミとコトリンゴが集結。エンディング曲『楽園をふたりで』(作詞:坂本慎太郎)を担当したハナレグミは「ティラノを真っ直ぐ見つめるプノンの目 あの目を僕はまっすぐ見つめ返すことができるかな?そんなことを思いながら映画を見ていました。」とコメント。さらに、コトリンゴは「坂本慎太郎さんが物語に溢れる想いを言葉に紡いでくださり、大きく力強い身体だけれど、繊細な心を持つティラノのイメージにぴったりのハナレグミさんの声が、素晴らしく表現してくださいました」と語り、本作の恐竜たちの大冒険を盛り上げる。

制作プロデューサー・鈴木は、本作を子供たちにティラノとプノンの冒険物語のエンターテイメントとして楽しんでいただきたいとしつつ「この映画のベースのテーマになっている【孤独と異文化の交流】というのは現代社会でも身近になってきたテーマであるため、大人の方々にはドキュメンタリー的な視点で、恐竜たちのそれぞれの【行動や選択】を追いかけてみてもらってもよいと思ってます。たくさんの才能が結集し、静野監督によってパッケージングされた良質で見やすい作品に仕上がりましたのでたくさんの子供と大人にみていただきたい」と語っている。

映画『さよなら、ティラノ』は2021年12月10日(金)より全国で公開!
監督:静野孔文
声の出演:三木眞一郎、石原夏織、悠木碧、小西克幸、井上喜久子、森川智之、檜山修之、宮西達也/石塚運昇
配給:東映ビデオ
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