松居大悟監督が描くオリジナルラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』が第34回東京国際映画祭にて観客賞とスペシャルメンションを受賞、併せて公開日が2022年2月11日(金・祝)に決定した。

クリープハイプの尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュの名作映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた楽曲を受けて、松居大悟監督が初となる完全オリジナルラブストーリーとして書き上げた本作。怪我でダンサーの道を諦めた照生とタクシードライバーの葉。2人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を繊細かつユーモラスに映し出す。年に一度訪れるある1日を、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語を完成させた。主演は池松壮亮と伊藤沙莉。誰しも孤独と不安を感じたことのある夜に少しだけ無敵になれる一瞬の永遠を切なく映し出し、やがて夜が明けて再び世界が動き出す直前の澄んだ空気を見事に表現している。

今回解禁されたのは、クリープハイプの尾崎世界観が手掛けた楽曲「ナイトオンザプラネット」を、映画の新たなシーンも含む本編映像で描いたロングトレーラー。もともと、本作制作のきっかけにはこの曲が深く関わっており、尾崎が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュ監督の映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた楽曲をモチーフに、松居監督がラブストーリーとして新たに生まれ変わらせている。

松居は尾崎から曲を託された当時を振り返り「2020年の4月頃に、『松居くんと作りたいものができた』という言葉と共に尾崎くんから送られてきたのが「unbelievable」(のちの「ナイトオンザプラネット」)という曲でした。この曲を聴いた瞬間にMVや短編じゃなく、長編映画にしたいと感じて。」と楽曲との運命的な出会いについて語っており、映画スタッフの提案で、曲の歌詞から本作のタイトルを付けたというほど深い繋がりがあるそう。

そんな本映像では、楽曲「ナイトオンザプラネット」も相まって、照生と葉、2人が紡いだ「なんでもない」日々がより愛おしく感じられ、優しく切なく胸に響く。デートの帰り道、タクシーでふざけあった幸せなあの日の思い出、意味もなく、はしゃいで駆け下りた忘れられないあの階段、部屋でケーキを食べながら、ゆっくり映画を観て過ごした優しいひととき…そのどれもが、二人にとって、なんでもないけどかけがえのない、たまらなく愛おしい時間だった。

ロングトレーラーでは、永瀬正敏や國村隼、成田凌、河合優実、尾崎世界観、ニューヨークの屋敷裕政など、バラエティに富んだキャストたちも登場。さらに、照生と葉のキスシーンも初めて解禁されるなど、これまで描かれてこなかった映画の新シーンをふんだんに盛り込んだ超豪華版となっている。

ロングトレーラー

『ちょっと思い出しただけ』は2022年2月11日(金・祝)より全国で公開!
監督・脚本:松居大悟
出演:池松壮亮、伊藤沙莉、河合優実、大関れいか、屋敷裕政(ニューヨーク)/尾崎世界観、渋川清彦、松浦祐也、篠原篤、安斉かれん、郭智博、広瀬斗史輝、山﨑将平、細井鼓太、成田凌、市川実和子、高岡早紀、神野三鈴、菅田俊、鈴木慶一、國村隼(友情出演)/永瀬正敏
配給:東京テアトル 
©2022『ちょっと思いだしただけ』製作委員会