映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の特別映像が解禁された。

サスペンスの要素が色濃く、クリストファー・ノーラン監督作『ダークナイト』シリーズや『ジョーカー』を彷彿とさせるような世界観に包まれており、知能犯リドラーが社会に蔓延した<嘘>を暴いていく本作。最後の標的は、若き日の青年ブルースバットマン。彼の<嘘>も暴かれ、人間の本性がむき出しになっていく姿を描き、まだバットマンになろうとする姿をミステリアスかつエモーショナルに展開されていく。ブルース・ウェイン役はロバート・パティンソン。未熟で善悪に揺らぎ苦悶する人間味のあるバットマンを彼がどう演じるのか。今回のブルースは両親殺害の復讐を誓った探偵という設定で、緊迫感続く予測不可能な展開に注目が集まる。

先週末より75の国と地域で公開を迎え、社会現象を巻き起こした衝撃作『ジョーカー』を超えるオープニング成績で大ヒットスタートを果たした本作。これほどまでに多くの人々を惹きつけている理由の一つは、本作で描かれる“エモーショナルで新しいバットマンの姿”。両親を強盗に殺された復讐心から、悪と敵対する存在“バットマン”になって2年目のブルースだが、悪を懲らしめるバットマンと悪を憎む自身との境界線に揺らぐ、人間味溢れた姿が魅力となっている。そんな、これまでに見たことのない不安定なブルース/バットマンの姿を追及する特別映像が解禁された。キャストや監督のコメントや貴重なメイキングシーンも含まれた必見の映像になっている。

「闇に隠れているわけではない 闇そのものなんだ」という台詞が象徴するように、誰しもに愛されるヒーローではなく、人知れず闇で悪を制裁することに傾注している2年目のバットマンの姿が映し出される。ロバート・パティンソンはキャラクターの行動を「バットマンになることがうまくいくのか、ブルースは分かっていないが、そうせざるを得ない」と使命感に駆られての行為であると語る。兼ねてからファンの間で議論されてきた「バットマンの本性はブルースなのかバットマンなのか」という疑問を挙げ、映画ではこの問いの核心に迫っていくことを明かしている。

さらに「マスクがブルース・ウェインとバットマンを隔てている」とジェフリー・ライト(ゴードン警部補)が語る通り、怒りと復讐心を燃えたぎらせ、次々と悪をぶちのめすバットマンの姿とマスクをはずしたブルース・ウェインの戸惑いに満ちた表情が見て取れる。マット・リーヴス監督は「バットマンの人間味溢れたキャラクターが人々を惹きつける」と語り、ロバートもまた「彼は完璧なヒーローではない」と続け、本作がヒーロー映画の枠を超え、人間味溢れるバットマンの姿が描かれていることを明かしている。そして、セリーナの「マスクの下のあなたは誰?」という台詞で締めくくられる。

史上最狂の知能犯リドラーにマスクに隠された<嘘>を暴かれ、追い詰められたブルースの狂気が炸裂する、エモーショナルな展開を予感させる特別映像となっている。マスクを被るバットマンになることで存在意義を探すブルースだが、本作のヴィランであるリドラーもまたマスクなしでは存在できない。素顔を隠すことで行動に移すことができる様子は、まさに匿名社会の今だからこそ人々の共感を生み、多くの支持を集めているのかもしれない。ただのヒーロー映画にとどまらない、まさに“ヒーロー映画史上もっともスキャンダルな”本作を、映画館で体験ししていただきたい。

特別映像

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は全国で公開中!
監督:マット・リーヴス
出演:ロバート・パティンソン、コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツ、ジョン・タトゥーロ、アンディ・サーキス、ジェフリー・ライト
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