hideが遺した音楽を世に届けるため奮闘する弟たちの軌跡を描いた映画『TELL ME ~hideと見た景色~』の“hide with Spread Beaver”の写真とバンドメンバーのキャストが解禁された。

hide の実弟・松本裕士の著書「兄弟 追憶のhide」(講談社文庫刊)をもとに、hideが遺した音楽を世に届けるため奮闘する弟たちの軌跡を描いた本作。主人公hideの弟・松本裕士役で映画初主演を務めるのは、俳優、歌手、タレントとして映画、テレビ、舞台など多方面で活躍する今井翼。hideの共同プロデューサーI.N.A.役で共演するのは、hideのドキュメンタリー映画『JUNK STORY』(15)でナレーションを務めた塚本高史。hide役を演じるのは、ロックバンド「FUZZY CONTROL」のギター&ヴォーカル、そしてソロでも活動するロックギタリストのJUON。

1998年1月に始動した7人バンド、hide with Spread Beaver。塚本高史演じるI.N.A. (Computer&Percussion)とJUON演じるhide(Vocal&Guitar)の他には、JOE(Drums)を俳優兼ミュージシャン、ドラマーの川野直輝、CHIROLYN(Bass)をヘヴィメタルバンド「SEX MACHINEGUNS」のベーシストSHINGO☆(しんごすたー)、KIYOSHI(Guitar)を主に舞台で活動する俳優・笠原織人、D.I.E.(Keyboard)を自分で作曲したオリジナルの歌ネタを多く持つお笑い芸人・くぼゆうき、KAZ(Guitar)をギタリスト・プロデューサー・作曲家の片岡麻沙斗が演じる。さらに、JOE役の川野直輝とKAZ役の片岡麻沙斗は、劇中に登場する楽曲や楽器のコーディネート、ライブシーンの舞台演出など、本作の音楽監修も務める。

塚本連平監督が「I.N.A.役の塚本さんもミュージシャンとして活動しているが、実際に音楽をやっていないと、ミュージシャンがまとう雰囲気を出すには相当な時間がかかる」と語ったように、劇中に演奏シーンがあることから、hide with Spread Beaverのメンバーは、ミュージシャンらをキャスティング。撮影開始の1年半前から、演技経験が少ない、あるいは全く無いキャストは、演技のワークショップで演技を磨くとともに、全員で音合わせやリハーサルを行い、演技・演奏両面で準備を重ねてきた。

バンドメンバーとの共演について、I.N.A.役の塚本高史は「やっと、みんなの個々のキャラクターがわかってきて、それが芝居にもつながっていた矢先に、クランクアップを迎えて寂しいです」、hide役のJUONは「休憩中も、みんなで歌ったり楽器を弾いたり笑いあっていて、それが和みましたし、物語に入り込むことができました」とコメントした。

JOE役の川野とKAZ役の片岡は音楽監修について「1990年代の機材を集めるのには苦労しました。ライブシーンでは当時を再現することができたと思います。パフォーマンスはリハーサルを重ね、個人でも全体でも練習していたので、メンバーそれぞれが役に入り込み挑めたと思います」と振り返った。

レコーディング、アルバムリリース、全国ツアーなど今後の活動が控える中、1998年5月、hideが急逝。hide本人不在という異例の状況下、hide with Spread Beaver はI.N.A. が中心となって、3rdアルバム「Ja,Zoo」を完成させ、アルバムを引っさげた全国ツアーを敢行した。本編では、hideの意志を継いだhideの弟・裕士が、hideの音楽を世に届けるため、I.N.A.をはじめとするhide with Spread Beaverのメンバーたちとともに奮闘し、数々の困難を乗り越える姿が描かれる。劇中で圧巻のパフォーマンスを見せるhide with Spread Beaverのメンバーたちと、彼らを見守る裕士。キャストが一丸となった演奏シーンに期待が高まる。

『TELL ME ~hideと見た景色~』は2022年夏に公開!
監督:塚本連平
出演:今井翼、塚本高史、JUON、津田健次郎
配給:KADOKAWA
©2022「TELLME」製作委員会