本屋大賞受賞の傑作ベストセラー小説『流浪の月』が4月28日より開催される第23回全州国際映画祭「ワールドシネマ」部門に出品されることが決定した。

実力と人気を兼ね備えた俳優・広瀬すずと松坂桃李の2人が紡ぐ物語は、2020年本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位(日販単行本フィクション部門、トーハン単行本文芸書部門)に輝いた凪良ゆうによる傑作小説が原作。10歳のときに誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗を広瀬が、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文を松坂が演じる。いつまでも消えない“被害女児”と“加害者”という烙印を背負い、息を潜めるように生きてきた2人。誰にも打ち明けられない秘密をそれぞれに抱えたまま、15年後に再会した2人が選んだ道とは―。監督を務めるのは李相日。

今回、4月28日~5月7日に韓国・全州で開催される第23回全州国際映画祭のワールドシネマ部門に本作が出品されることが決定し、李相日(監督)、ホン・ギョンピョ(撮影監督)の現地参加が決定した。ワールドシネマ部門は、その年の最も重要なフィクション映画とドキュメンタリー映画のためのノンコンペティション部門であり、現代のトレンドを代表する作品が上映される。日本映画の『流浪の月』に韓国の著名スタッフが参加するという点が評価され、ワールドシネマ部門がふさわしいと出品が決定した。同部門には昨年、『すばらしき世界』(監督:西川美和)が出品されている。

2000年に始まった全州国際映画祭は、世界のインディペンデント映画やオルタナティブ映画を数多く紹介する国際映画祭として注目を集めており、幅広い年齢層の熱狂的な観客が参加することでも知られている。期間中は、賞を競い合うコンペティション部門をはじめ、ワールドシネマやシネマフェスト、ミッドナイトシネマなどの非コンペティション部門もあわせて、韓国内外の作品が数多く上映される。

同映画祭にはこれまでに、『アジアの天使』(監督:石井裕也)、『蜜蜂と遠雷』(監督:石川慶)、『Red』(監督:三島有紀子)などの日本映画が出品されている。なお、本作の上映日程は 映画祭公式サイトにて発表される。

『流浪の月』は2022年5月13日(金)より全国で公開!
脚本・監督:李相日
出演:広瀬すず、松坂桃李/横浜流星、多部未華子/趣里、三浦貴大、白鳥玉季、増田光桜、内田也哉子/柄本明
配給:ギャガ
©2022「流浪の月」製作委員会