岸井ゆきの主演×中川龍太郎監督『やがて海へと届く』のオリジナル・サウンドトラックが4月1日(金)よりデジタル配信が開始された。

彩瀬まるによる同名小説「やがて海へと届く」(講談社文庫)を映画化した本作。突然いなくなった親友を想いつづける主人公が、深い悲しみを抱えながらも前に踏み出そうとする姿を見つめる物語。主演は、『愛がなんだ』等、その演技力の高さでドラマ・映画・舞台と幅広く活躍する岸井ゆきの。そして出演には、映画のみならずテレビやCMなど引く手数多の浜辺美波。ふたりは、映画初共演の2人が見せる強い絆を感じさせる親密な表情が全編に散りばめられる。監督・脚本は、『四月の永い夢』『わたしは光をにぎっている』の中川龍太郎。

本作の音楽を手掛けたのは、映画『朝が来る』、テレビドラマ『中学聖日記』、ハリウッドで制作された海外ドラマ『Love Is__』などの音楽を手掛け、近年では、イギリス映画『RUDY』や、 アメリカのテレビドラマ『Love Is__』の音楽を担当するなど、国際的な活躍が光る小瀬村晶。また、アニメーション挿入曲/エンディ ング曲を担当したのは、中川龍太郎監督作品『わたしは光をにぎっている』、『四月の永い夢』、『湯あがりスケッチ』で作編曲・劇伴プロデュースなどを手掛けた加藤久貴。

彩瀬まるの同名小説を映画化した本作は、突然消息を絶った親友のすみれ(波辺美波)の不在を受け入れられずにいる真奈(岸井ゆきの)の、“本当のすみれ”を探す旅が描き出し、喪失から再生へと向かうなかで、全編に散りばめられた詩的で幻想的な音楽は、時に叙情的に、あるいは心の奥に寄り添うように、深淵に響き渡る。

『やがて海へと届く』オリジナル・サウンドトラック情報
Akira Kosemura, Hisaki Kato
One Day, You Will Reach The Sea (やがて海へと届く)

01. Prologue (Kato)
02. When We First Met (Kosemura)
03. Somewhere By The Sea (Kosemura)
04. Fukaku, Fukaku (Kosemura)
05. Blank Out (Kosemura)
06. Looking For You (Kosemura)
07. Dreamt Of You (Kosemura)
08. One Side Of The Universe (Kosemura)
09. Belong To The Sea (Kato)
10. Epilogue (Kato)

配信サービス情報(DL・サブスクリプション)
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その他、各サービスにて配信中

小瀬村晶(音楽)コメント

生命が在ることの尊さや、それが当たり前ではなく不確かな奇跡の連続であるということを、実際の経験として理解した、あれからの11年。
“なんとなく生きる”ということができなくなってしまったように思います。私が、特に目指していたわけでもない作曲家になってしまった理由には、自分のなかに在る音と世界を繋げることで自分を保てると発見したことが大きいのですが、それだけではなく、社会や世間といった自分と相容れない世界と関わらずとも生きていけるだろうと、安易な想像をした結果でもあります。しかし、”なんとなく生きる”ことができなくなってしまってからは、自分の近くに居てくれる人々と、音楽を通じてシンパシーを感じてくれる人々の為に、精一杯生きている人間としての音楽を届けたいと思うようになりました。
映画のなかの真奈とすみれのように、魂で共鳴し合えたとしても、ずっと一緒には居られないのだから。

自分のなかにある恐怖や不安と対峙しながら、二人のことを想うことで、なんとか音楽を作り続けました。
二人三脚で音を探し続けてくれた音楽プロデューサーの北原京子さんをはじめ、音楽チームの皆さんに感謝します。

加藤久貴(アニメーション挿入曲/エンディング曲)コメント

本作を初めて観た時、真奈とすみれを始めとした登場人物を通して、人ひとりの存在とその呼吸の力強さを感じました。
命の大きな繋がりと人ひとりの中にある様々な感情を音楽に込めました。
ご覧いただいた方にとって本作の音楽が共に寄り添えるものになれば嬉しいです。

『やがて海へと届く』は全国で公開中!
監督・脚本:中川龍太郎
出演:岸井ゆきの、浜辺美波、杉野遥亮、中崎敏、鶴田真由、中嶋朋子、新谷ゆづみ/光石研
配給:ビターズ・エンド
©2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会