『とんび』の公開御礼舞台挨拶が4月15日(金)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、阿部寛、安田顕、瀬々敬久監督が登壇した。

幾度途切れても必ず繋がってゆく親子の絆を描く不朽の名作、重松 清著「とんび」初の映画化。監督は多くの深遠な物語をエンターテイメントとして昇華させてきた『64 -ロクヨン-』『糸』などを手掛ける、瀬々敬久。主人公の、破天荒ながら愛すべき父・ヤス役には、『テルマエ・ロマエ』「下町ロケット」などの大ヒット作で、圧巻の表現力と存在感を放つ阿部 寛。ヤスの息子・アキラ役には、若手実力派の中でも突出した才能を発揮する『君の膵臓をたべたい』『東京リベンジャーズ』の北村匠海。新たな“とんびと鷹”で贈る、いつの世も変わることのない親子の不滅の絆を描く“家族の物語” ──。

本作で5回目の共演という阿部と安田だが、「2年に1回は呼んでほしい」という安田。そんな安田に阿部は「今回はどういう役出来てくれるんだろうなということが楽しみな俳優さん」と共演を喜んだ。そんな2人は本作で幼馴染役だが、「僕は違和感を感じてないんですけど、最近若い感じがして、少し僕から離れていったなと」という阿部に、安田は「え、若くなりました?」と驚きつつも「阿部さんが若々しくていらっしゃるので助かっています」と語った。

さらに、2人の次の共演作について話が及ぶと、「親友は結構やったし、教師もやったし、刑事と犯人もやったし…」と考え込む阿部。安田は「阿部さんとご一緒できるなら何でもいいです。最終的にはご自宅のそばに住もうと思っていますから」と笑顔を見せつつも「見てみたい役があって、良寛さんやってほしい」と言うと、阿部は「僕の“寛”は良寛から取ったとおじいさんから聞いたことがある。びっくりしました」とまさかの偶然に驚きを隠せない様子を見せた。

一方で阿部は「(安田は)科学者の役が合っていると思うんです。『フランケンシュタイン』を実写でやってみたい。安田くんが科学者の役を」と安田との『フランケンシュタイン』での共演を希望。具体的なタイトルが出てきたことに瀬々監督からは「がんばります(笑)」と返し、笑いを誘った。

イベントでは観客から登壇者に直接質問を投げかけるコーナーが用意され、“最近子供が生まれた”という観客からは“どうしたら威厳のある父親になれるか”という質問が寄せられ、阿部は「期待が空回りすることはあると思う。自分も間違うわけですから、そういう時に自分を許すことが大事だと思う。一生懸命愛情をもって育てていれば、それが優しさだと思います」と語り、安田は「自分の子供に教えたことは一切ないような気がします。教えられることは結構あると思う。こういう人にはなりたくないという反面教師的なものをうちの子は吸収してるんじゃないかと(笑)」と笑い、「必死にやってるうちに大きくなってきたなという感じです。その人の人格があるので、そんなに肩肘張らなくてもいいと思う」とアドバイスを送った。

最後に安田は「いろんな楽しみ方があっていいともいますが、その中の一つに映画館があると思う。映画館に素敵なところは早送りができないのと途中で止められないのがいいと思う。最後まで見たいし見ざるを得ない空間で、決して会話をすることなくても、同じものを同じ時間で同じ空間で共有して楽しむことができる。最後まで見ることができて、自分の中で残るもになることが、映画館で映画を見るすばらしさだと思います」と挨拶。

阿部は「今まで映画館で見た作品、見た時の席とか雰囲気は全部覚えてるんです。多くの方が来てくださって今日の日のことを覚えてくれると嬉しいです。この映画の一つのテーマでもある、人は助け合って生きていく、これは普遍的で人間の一番美しいところで、そういう部分はネット社会になってもアナログで残っていくんだなと思っています。この映画にはそういう世界が広がっていて、感動を呼びます。感動していただいたらこの映画を応援していただけたら」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『とんび』は全国で公開中!
監督:瀬々敬久
出演:阿部寛、北村匠海、杏、安田顕、大島優子、濱田岳、宇梶剛士、尾美としのり、吉岡睦雄、宇野祥平、木竜麻生、田中哲司、豊原功補、嶋田久作、村上淳、麿赤兒、麻生久美子/薬師丸ひろ子
配給:KADOKAWA
©2022『とんび』製作委員会