『太陽とボレロ』の公開記念舞台挨拶が6月4日(土)に丸の内TOEIで行われ、檀れい、石丸幹二、町田啓太、森マリア、田口浩正、藤吉久美子、田中要次、六平直政、原田龍二、河相我聞、永岡佑、高瀬哲朗、梅舟惟永、木越明、水谷豊監督が登壇した。

水谷豊監督3作目となる本作は、“クラシックのオーケストラ”を題材に音楽を愛する普通の人々の人間模様を洒脱なエンターテインメント作品。ある地方都市のアマチュア交響楽団。主宰者である主人公の花村理子は18年間、個性豊かなメンバーとともに活動してきた。みんな音楽を愛する普通の人々。しかし、楽団の経営は苦しく必死に奔走する理子だったが、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる。そして、最後にして最高のコンサートがはじまる。

公開を記念した今回の舞台挨拶には、弥生交響楽団の楽団員を演じたキャストが集結。檀れい、石丸幹二を含めて15人が登壇した。クランクアップ以来約1年ぶりに再集結したキャストたちは、劇中で演奏した楽器を手に、ドレスとタキシードに身を包んでのフォトセッションを行った。

3日に公開を迎えた本作に「たくさんの方が足を運んでくださって、胸がいっぱいです」と笑顔で力を込めた挨拶した檀。町田は「やっと見ていただけてホッとしています。僕も大好きな作品なのでうれしいです」、映画初出演の森は「みなさんの拍手を受けて安心しました」とコメント。そんなキャスト陣を前に水谷監督は「こんなに素晴らしい役者さんたと仕事をしたんだなと思っています。感無量です」と挨拶した。

劇中では、吹き替えなしで演奏を披露したキャスト陣だが、トランペットを演奏する町田は「大変でした。試練でした。でも楽しい試練で」と振り返り、「大先輩の方でもこんなに緊張されているんだと。楽屋でずっと練習されてた。本当の交響楽団みたいで」と明かした。しかし、トランペット経験については「小学校の鼓笛隊で“ぴ~”って鳴らしてただけなんです(笑)自分で(経験があると)ハードル上げちゃった」と笑った。

ヴァイオリンを演奏した森は5歳から10年間経験があったといい「全く苦じゃなかった。とにかく楽しくて。ヴァイオリンは仲間がいたので、いつも仲良く練習していました」と共演者との思い出を振り返りつつも「相当練習は励みました。1日7時間ほど毎日練習しました」と明かした。一方で、ヴァイオリンを弾いてみたいという思いがあったという檀は「(ヴァイオリン奏者キャストの3人が)『撮影が終わるのが嫌だ』ってずっと言っていてかわいいなと思いました。撮影が終わるのが嫌なくらい取り組んでいる姿勢が素敵」と称賛した。

それぞれのキャストが自身の楽器に対する思いを語ると、「役を演じてお芝居をしなきゃいけない中、一流の方たちと混じって本当に演奏しなきゃいけないのは、口では表せないほどの努力があったんだろうなと思いました」という檀は、「『さすが弥生交響楽団、立派』と思いました」と明かし、石丸も「市民のオーケストラの熱と通じる」とキャスト陣の熱い想いを受けたという。

本作にちなんで“小さなミラクル”を聞かれた檀は「コロナで1年延期になりました。撮影しながらもすべてが順調にいくわけじゃないし。でもこの作品はいろんな奇跡が起こりました。急な変更が功を奏したり、小さな奇跡に集まりのような作品だと思います。『太陽とボレロ』が奇跡のような作品だと思います」と語った。

また、町田も「この作品は奇跡的なことが多すぎて。雨が止むまで待ってみようという状況もあったんですけど、監督が『ちょっと待っててね』ってスッと目を閉じると止むんです」と言うと、「天気を操れる男とお聞きしました」と共感する森、水谷監督は「たまたま起きることが多いんです。雨も呼べるんですよ」と明かすと会場からは笑いが起きた。その水谷監督は「今日ここに立っていることにつきます。コロナ禍で先にいけない作品がたくさんあった。『太陽とボレロ』が今日この日を迎えられたことは奇跡だと思う」と笑顔を見せた。

【写真・文/編集部】

『太陽とボレロ』は全国で公開中!
監督・脚本:水谷豊
出演:檀れい、石丸幹二、町田啓太、森マリア
田口浩正、永岡佑、梅舟惟永、田中要次、木越明、高瀬哲朗、藤吉久美子
六平直政、山中崇史、檀ふみ、河相我聞、原田龍二
水谷豊
配給:東映
©2022「太陽とボレロ」製作委員会