太平洋戦争末期の沖縄戦を舞台に命や平和の尊さを描く『島守の塔』の場面写真が解禁された。

県民の4人に1人、約20万人が犠牲となった日本国内唯一の地上戦・沖縄戦。「命(ぬち)どぅ宝、生きぬけ!」と叫んだ2人の官僚と、「沖縄戦」に翻弄される沖縄県民。それぞれの苦悩と生きることへの奮闘を描き、沖縄本土復帰50周年の節目に「命の尊さ」を次世代に継承する映画が誕生した。戦中最後の沖縄県知事として赴任し、軍の命令に従いながらも県民の命を守ろうとした島田叡役には萩原聖人。職務を超えて県民の命を守ろうと努力した警察部長の荒井退造役には村上淳。また、島田の世話役の県職員・比嘉凛を吉岡里帆、凛の妹で看護学徒隊の比嘉由紀を池間夏海、映画「ひめゆりの塔」に出演していた香川京子が現代の凜を演じている。監督は五十嵐匠。

今回解禁された場面写真は、沖縄県民含め約20万人が犠牲となった「沖縄戦」において、一人でも多くの県民の命を助けようとした萩原聖人演じる島田叡県知事と村上淳演じる荒井退造警察部長が苦心するシーンを捉えものや、日本が勝つと信じて疑わない吉岡里帆演じる比嘉凜が戦禍を目の当たりにして不安げな表情を見せるカット、圧倒的な戦力で迫りくる米兵の恐怖を感じながらも敬礼をする比嘉凜の妹役・由紀を演じた池間夏海の死の恐怖を前に絞りだしたかような笑顔が胸に迫るカットなど8点。

米軍との圧倒的な戦力差を前に成す術ない日本軍が本土決戦への時間稼ぎを図る中、最後の最後まで県民の命を守ろうとした島田と荒井、絶望の中でも必死に希望を見出そうとする凜と由紀の姿は戦争の悲惨さと命の大切さを改めて観客に伝えてくれる。

                             

『島守の塔』は2022年7月22日(金)よりシネスイッチ銀座、8月5日(金)より沖縄・兵庫・栃木にて上映開始、その後順次全国公開!
監督・脚本:五十嵐匠
出演:萩原聖人、村上淳、吉岡里帆、池間夏海/榎木孝明/成田浬、水橋研二/香川京子
©2022 映画「島守の塔」製作委員会