『とおいらいめい』の予告編と場面写真が解禁された。

世紀末(1999年)と彗星の衝突により人類の滅亡が数か月後に迫った現在(2020年)の2つの「世界の終わり」を舞台に、ばらばらだった三姉妹がゆっくりと家族になっていく姿を描く本作。原作は2004年上演の舞台。『ベイビーわるきゅーれ』で初主演し、舞台「鬼滅の刃」の竈門禰豆子役でも注目されている髙石あかり、ドラマ「半沢直樹」の吹越ともみ、日仏合作『MINORI』でフランスで話題になった田中美晴がトリプル主演を務め、人類の滅亡を前にゆっくりと家族になっていく姉2人と腹違いの妹を描く。

今回、予告編と場面写真10点が解禁され、併せて田中が演じる次女・花音の小学校の同級生・良平役のミネオショウ、良平の妻・恭子役の大須みづほのほか、CMディレクター、イラストレーター、俳優、放送作家ら著名人からコメントが到着した。

予告編

ミネオショウ(良平役)コメント

 
僕が演じた良平は、地元に残ったことや子供を産もうと決めた自分の選択に、どこか後悔して生きている不器用な人間です。
過去を思い出して哀しみたがる自分に思考は似ているなと思いました。
そして三姉妹の次女(花音)と同級生ですが、1番上のお姉さん(絢音)のことを実は昔好きだった。。という気持ちで演じた気がします。
当然隠してるので画面からは伝わらないと思いますが。

彗星を破壊するチームを結成して宇宙に行ってきます!!的な映画ではありませんが
ジワジワと迫る世界の終わりを感じてほしいです。
特にラストシーンは映画館の大きなスクリーンで見てほしいです!
それを目撃した時きっと戸惑いはあるかもしれませんが、是非劇場でその瞬間を共に目撃してほしいです。

大須みづほ(恭子役)コメント

自分の命よりも大事な息子の成長をみることが叶わない恭子を、絶望的な運命に自分が壊れてしまわないよう、息子以外に心を閉ざしてしまった人と捉えました。

恭子は息子以外のことはどうでもよくて、息子のことで頭がいっぱいという人物です。息子と2人きりのときは、恭子はきっと笑っていたと思います。夫の良平や、三姉妹たちの存在は、目の隅に流れるようにいて、あまり興味がないと思いながら演じました。

完成した映画を観て、彗星も雲の流れも、ものすごく速いスピードのはずなのに、こちらからはゆっくりにしか見えなくて、不思議で美しくて、悲しいなと思いました。私たちは宇宙の中の一部なんだなと途方もない気持ちになりました。

ぜひ、登場人物それぞれの生き方を見てほしいです。劇場でしか味わえない美しさと悲しさがあります。映画館でお待ちしてます。

宮川博至(CMディレクター)コメント

いつも見ている瀬戸内海がこんなにも美しく、そして儚く映画に寄り添っていることに嫉妬した。
明日、世界が終わるとしてもただ悲観するだけでなく、大切な人と、今ある「生」を喜びたいと思った。

坂内拓(イラストレーター)コメント

望まない未来を前に、ひたむきに生きようとする姉妹の姿勢が切なくも逞しく美しい。
人が守るもの、手放したいもの、最後に想うもの。あたりまえの日常は、常に脆く壊れやすいということが、
この時代に一層のリアリティーをもった風景として重なる。
ラストシーン、波音とともにきこえた小さな声は、とおくまで響いているようだった。

片岡礼子(俳優)コメント

すべきことは何かと思案し、優しく消えた魂の亡骸を弔うこともない世界の終わりには心底悲しんだ。
抗うべく僅かな希望で発光してるような姉妹と静かな海。
行動の時が来てると彼らに言われたようだった。

松崎まこと(映画活動家/放送作家)コメント

世界が刻一刻と終わりに近づいていく中で、はじめて“家族”となっていく三姉妹の物語に、胸がギュッと搾られた。
とてつもなく残酷ながら、淡く儚い夢のような美しい“終幕”が、大橋隆行の監督人生の本格的な“開幕”となることを、願ってやまない。

『とおいらいめい』は2022年8月27日(土)~9月23日(金)に池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開!
監督・脚本:大橋隆行
出演:髙石あかり、吹越ともみ、田中美晴、ミネオショウ、大須みづほ、森徠夢、武井美優、古矢航之介、三原哲郎、川辺純子、石橋征太郎、大田恵里圭、園山敬介、タカ海馬、荒井啓仁、舞木ひと美、藤田健彦、しゅはまはるみ
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