『TANG タング』の初日舞台挨拶が8月11日(木・祝)に丸の内ピカデリーで行われ、二宮和也、満島ひかり、市川実日子、小手伸也、奈緒、山内健司・濱家隆一(かまいたち)、景井ひな、武田鉄矢、三木孝浩監督が登壇した。

ゲーム三昧で妻に捨てられたダメ男・春日井健は、わけあって無職で人生に迷子中。ある日、健の家の庭に突然現れたのは、記憶を無くした不良品ロボット。どこからきて、何のためにやってきたか分からないそのロボットは自分の事を“タング”と名乗った。この迷子同士の運命の出会いが、まさかの驚きにみちた壮大な冒険の幕開けだった。ポンコツコンビが、日本中を笑顔と感動に包み込む。主演は二宮和也。原作はベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、イギリスのハートウォーミング小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。監督は三木孝浩。

本作へのオファーに「嵐の活動をしていた時だったので、『活動をしている最中はお受けできません』とお話していたんですけど、『活動休止してからでも構わないのでやってもらえませんか?』ということで、『ありがとうございます』と。普通ありませんから。待っていただけるだけで感謝です」と振り返った二宮。これに三木監督は「いくらでも待ちます、と」とコメントした。

原作者のデボラ・インストールからコメントが到着し、「二宮さんの演技はパーフェクトで本当に素晴らしかったです。健とタングがお互いを好きになっていく過程と同時に観客も2人を好きになっていく」と大絶賛、これに二宮は「いい酒が飲めそうだな」と笑顔でコメントした。

今回初共演となった二宮と満島だが、「(自身が小学生の頃から)同じ番組に出ていて、画面の中で顔を見ていて、それで嵐になってデビューすることとか見てきて。比べられないんですけど似たような経歴を通ってきて」と感慨深げな満島。また、「この青年は才能があると思いました。みなさんも確認なさったと思う」という武田は「気負わずにさらっとできるのは、俳優としての高い境地を持っていないできない」と大絶賛し、「さすが二宮。クリント・イーストウッドからOKをもらった俳優はただものじゃない」と語ると、会場からは拍手が起こった。

“君とならきっと大丈夫と思える存在”を聞かれれると、「一緒に仕事をしてくださる方たち。若いころに先輩に『一緒に死んでくれる人を探しなさい』と教わってきたので」といかりや長介さんからもらったという言葉を披露した二宮は「ようやくわかってきたんじゃないかなと。出会いに感謝して、次の出会いもよかったらいいなと思っています」と答えた。また、満島は「愛です。姉自分が4歳の頃に弟が生まれた時に『仲間が来たー!』とすごく嬉しくて。一人ずつ自分の仲間が見つかっていって、仲間たちを自分が愛していく。いろんなことに一つずつ愛情を持てている、愛すものがあるから大丈夫と思うことがいっぱいあります」と語った。

一方で、「真面目な話になりますが」と前置きした濱家が「相方の山内」と答えると、山内は「ジョニー・デップです。漠然とですけど、ジョニー・デップがいれば大丈夫と」と答え、笑いを誘った。

最後に二宮は「みんながタングを思い浮かべながら撮影に参加していました。こういうところにもこだわっていたんだなと思っていただけると助かります。これからもよろしくお願いします」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

『TANG タング』は全国で公開中!
監督:三木孝浩
出演:二宮和也、満島ひかり/市川実日子、小手伸也、奈緒、京本大我(SixTONES)、山内健司・濱家隆一(かまいたち)、野間口徹、利重剛、景井ひな/武田鉄矢
配給:ワーナー・ブラザース映画
Based on A ROBOT IN THE GARDEN by Deborah Install Copyright © 2015 by Deborah Install Licensed by Deborah Install c/o Andrew Nurnberg Associates, London through Tuttle-Mori Agency, Inc. , Tokyo
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