主演・鈴木亮平×共演・宮沢氷魚が紡ぐ独りよがりな愛の献身―『エゴイスト』のティザービジュアルが解禁され、併せて追加キャストを発表、第35回東京国際映画祭コンペティション部門に出品されることが決定した。

原作は数々の名コラムを世に送り出してきたエッセイスト高山真の自伝的小説「エゴイスト」を映画化した本作。主人公・浩輔のライフスタイルの細部までリアルに描写し、登場人物たちの心情に寄り添うドキュメンタリータッチでリアリティあふれる映像が、親密な時間の温度感や、愛するがゆえに生まれる葛藤を繊細に伝えている。浩輔を演じるのは鈴木亮平。愛を注がれる純粋な青年・龍太役には宮沢氷魚。監督を務めるのは松永大司。

まるで自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きている浩輔。最初は戸惑いながらも浩輔から差し伸べられた救いの手をとった、自分の美しさに無頓着で健気な龍太。今回解禁されたティザービジュアルは、そんな2人を象徴する“これ以上ない幸せな瞬間”を切り取った一枚。亡き母への想いを抱えた浩輔は、母に寄り添う龍太の姿にどこか自分を重ね、溢れんばかりの愛で包むように龍太の髪を乾かす。それに応えるかのように、龍太は純粋無垢な微笑みで浩輔を見つめる。二人の澄み切った笑顔に惹きつけられるビジュアルとなった。

併せて追加キャストとして、阿川佐和子、中村優子、和田庵、柄本明の出演が発表された。女手一つで龍太を育てた母・中村妙子役として、2008年に小説「婚約のあとで」で、第十五回島清恋愛文学賞を受賞、2014年第六十二回菊池寛賞を受賞するなど執筆を中心にインタビュー、テレビ等幅広く活躍する阿川佐和子が、浩輔と龍太をつなぐ非常に重要な役どころで出演する。浩輔が14歳の時に亡くなった母・斉藤しず子役を演じるのは、2001年、映画『火垂』で主演を務め、同年ブエノスアイレス映画祭で主演女優賞を受賞、2020年韓国のアカデミー賞ともいえる青龍映画賞で最優秀監督賞と脚本賞をW受賞した韓国映画「ユンヒヘ」にも出演の中村優子。

中学時代の浩輔役を演じた和田庵は、『ミックス。」に映画初出演、映画『茜色に焼かれる』で主人公の息子役を熱演し、第95回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞などを受賞した期待の若手俳優。浩輔の父・斉藤義夫役は、1976年劇団東京乾電池を結成し座長を務め、1998年「カンゾー先生」にて第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。以降、映画のみならず、舞台やテレビドラマにも多数出演し、数々の映画賞他、2019年には旭日小綬章を受章した柄本明が演じる。

阿川佐和子 コメント

数少ない私の演技経験の範囲で申し上げるのは僭越ながら、
この映画と、そして松永監督率いるすべてのスタッフと関われたことは、
私にとってかけがえのない宝物として心に刻み込まれました。
軽々には捉えにくい愛の世界を前にして、これほど素直になれ、
これほど美しいと思えることは、なんと豊かで幸せなのでしょう。

さらに10月24日(月)~11月2日(水)に開催される第35回東京国際映画祭コンペティション部門に本作『エゴイスト』が選出された。東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭で、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催される。上映の日程や会場は追って 第35回東京国際映画祭公式サイトにて発表される。

『エゴイスト』は2023年2月より全国で公開!
監督・脚本:松永大司
出演:鈴木亮平、宮沢氷魚、中村優子、和田庵、ドリアン・ロロブリジーダ/柄本明/阿川佐和子
配給:東京テアトル
R-15
© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会