『月の満ち欠け』プレミアナイト試写会にキャスト陣・監督が勢ぞろい

『月の満ち欠け』プレミアナイト試写会が11月7日（月）に丸の内ピカデリーで行われ、大泉洋、有村架純、目黒蓮（Snow Man）、柴咲コウ、田中圭、伊藤沙莉、菊池日菜子、廣木隆一監督が登壇した。

現代を生きる、愛する妻子を亡くした男性・小山内と、27年前にある女性と許されざる恋をした男性・三角。無関係だった彼らの人生が、“瑠璃”という名の女性の存在で交錯する。これは、「愛する人にもう一度めぐり会いたい」という願いが起こした”奇跡”が紡ぐ、数奇で壮大なラブストーリー。主人公・小山内堅には大泉洋。小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性・正木瑠璃には有村架純。正木瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角哲彦には、ソロでの映画出演は初となるSnow Manの目黒蓮。そして、小山内の妻・小山内梢には柴咲コウ。監督は廣木隆一。

家族役の大泉、柴咲、菊池の3人だが「緊張しなくていいんだよ、みんなを笑わせればいいんだから」という“父”大泉のアドバイスに、娘役の菊池は「ハードルが…（笑）」と笑うなど和やかなムードで始まった。その菊池は撮影について「（大泉と柴咲が）本当のお父さんとお母さんのような温かさでアプローチしていただいた」と感謝の気持ちを語った。夫婦を演じた大泉と柴咲は、「家族のシーンが好き。本当にお母さんっていう感じで」と柴咲の印象を語る大泉だが「ものすごくのろける。そこがなかなか私にない」と自身との違いもあったという。柴咲は「偉大です。ものすごい安心感です。より良いシーンにしようと思える。たまに愚痴もぼやきもありますけど（笑）」と称賛した。

一方で有村と目黒は、「いい緊張感を持ちながら、役を通して通して向き合えた」と言う有村。目黒は「最初の段階で、有村さんから『日数も少ないし、その中で濃いシーンを撮っていくから役を通して信頼関係を築いていけたらいいと思っています』と言っていただいた。言葉なくても、そういう話をしてくださったので同じ目標の方向にいけたのかなと、ありがたかったと思います」と振り返った。そんな中で田中は「夫婦の話なんですけどね。ワンシーン飛んだら急に嫌われてる」と自身の役どころに苦笑い、これに大泉は「こういう田中圭見れないよねというのがよかったです。ああいう人なんですか？」と笑いを誘った。

大泉の立ち振る舞いが勉強になったという目黒は「めちゃめちゃかっこよかった。自分が腑に落ちない部分は、スタッフさんを含めて話し合って、心の中に落としてから撮影を進めている。お芝居以外のお仕事でもできるなそういうことと思ったり。現場にいるときの雰囲気がすごかったので、なるべく僕も感じ取りながらお芝居ができたらいいなと一生懸命やらせてもらいました。たくさん勉強になりました」と語った。しかし、これに大泉は「私は信じちゃいませんよ。毎回いいことを言ってくれるんです。そんなにいい人いますか？」と疑心暗鬼な様子でぼやき、「非の打ち所がないところが好きじゃない（笑）かっこいいし、礼儀正しいし、先輩を立ててくれる」と褒めながらも疑い続ける大泉だが、目黒は「あまりおもしろくない僕のトークを盛り上げてくれるんです。大泉さんみたいにおもしろいトークができるようになりたい」と話すと、「Snow Manを1年休んで、TEAM NACS入ったほうがいい。1年間だけ『TEAM NACSの目黒連です』と言ってくれないかな？」と問いかけると、会場からは大きな拍手が起きた。

作品の内容に“生まれ変わったらなりたいものは？”という質問に、田中は「ゼロから作れる人になりたいという憧れがある。レオナルドですかね。ダ・ヴィンチです」と答えると、伊藤は「自分。頭抱えるぐらい家族が好き。人生一回じゃ時間が足りないくらい。時間がもっとあったらいいのにと考えちゃって。もう一回やって満足するくｋらいかな？」と答えた。

そんな中で「漁師さんになりたい」と答えた目黒は「調べれば調べるほど詳しくなっていって。命の危険がある、自然を相手にしている漁師さんのすごさを調べれば調べるほど感じてしまって。でも自然には関わりたいんで、農家さんになって、農家をしながらたまに釣りに行く人になりたい」とコメントすると、“漁師”からの大幅な方向転換に大泉からは「たまに釣れればいい？信念ないじゃん」とツッコミが入り、笑いを誘った。

また、有村は「脚本を書ける方は本当にすごいと思う。文才がある方に憧れます」と答え、田中からは「レオナルドっすね。世界が認める天才ですから。一緒ですね」とコメント。大泉は「レオナルドもいいね。文才がある人もいいな」と悩みつつ、「大金持ちだったらなんでもいい。桁違いの」と答えた。

最後に大泉は「心温まる映画です。いろんな考え方がある映画で、終わった後にお話しするのが楽しい映画です」と本作をアピールした。

【写真・文／編集部】