『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』のLAプレミアが11月14日[現地時間]にロサンゼルスで行われ、キャスト・監督が登壇した。

「007」シリーズの“ジェームズ・ボンド”でおなじみダニエル・クレイグ扮する、風変わりな紳士名探偵ブノワ・ブランが、複雑に絡み合った人間模様により巻き起こる難解な殺人事件の謎を解き明かす極上ミステリーである本作。物語の舞台は、優雅で美しい景色に囲まれた地中海の孤島リゾート。IT業界の大富豪マイルズ・ブロンが友人たちを招待し、殺人事件を模した“平和な謎解きゲーム”を開催する。それがまさか、ある計画を携える者によって“本物の殺人ゲーム”へと変貌してゆくとも知らずに―。

主演のダニエル・クレイグは体調不良のため欠席となったが、多くのファンの歓声に迎えられて豪華キャスト陣が、劇中のセレブたちのバカンスを想起させるきらびやかな衣装に身を包んで登場した。

妻のショーナ・ロバートソンと仲睦まじく登場したエドワード・ノートンは、本作の事件のきっかけとなる“謎解きゲーム”を主催する大富豪マイルズ・ブロンを演じているが「皆との撮影は、高校の演劇部にいるような気分だった。とにかく全く気取らないから、自分を解放できて、観客や自分自身を楽しませることだけに集中できる。そんな撮影ができることは本当に素晴らしいことだよ!」と、撮影現場の和気あいあいとした様子を明かし、本作の魅力について「劇中では、僕たちが今生きている時代を象徴するものや、この時代の欠点を象徴するような登場人物たちの中に、何か刺さるものを感じてもらえると思う。これは、この瞬間を生きている現代の観客のための作品だ」と解説した。

そんなマイルズと、“ある出来事”を境に冷戦状態になっていた謎多き女性アンディ・ブランドを演じるジャネール・モネイは、共演者たちについて「とにかく明るく温かい現場だったの。私たちはこの作品を通して、一つの家族になったのよ」と振り返り、この場に参加できなかったダニエルも含めたキャストたちの絆を感じさせた。

錚々たる面々を作品に迎えたライアン・ジョンソン監督も「良い俳優たちに恵まれたよ。それぞれがひとシーン終える度に、お互いに拍手するんだ。みんながお互いを支えるようにね。彼らこそ真の俳優たちだね。演じているセリフだけではなく、彼らの魂が撮影現場を満たしていた」と、共に作品を作り上げたキャストたちを絶賛。

また、二児の母でありコネチカット州知事のクレア・デベラを演じたキャスリン・ハーンは「監督や、共演者たちと仕事ができたことは本当に素晴らしく、私にとって転換期になったとも言えるわ。初めて作品を見て、ダニエル・クレイグがこんなに面白い人だと思わなかった。演技だけでなく、人を楽しませることもできて才能に溢れた人だわ」と称賛。ダニエル・クレイグが不在の中も溢れ出る信頼関係を感じさせ、ファンの期待に応えるような豪華プレミアとなった。

Netflix映画『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』は2022年12月23日(金)より独占配信
監督・脚本:ライアン・ジョンソン
出演:ダニエル・クレイグ、エドワード・ノートン、ジャネール・モネイ、キャスリン・ハーン、レスリー・オドム・Jr、ジェシカ・ヘンウィック、マデリン・クライン、ケイト・ハドソン、デイヴ・バウティスタ