『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』の初日舞台挨拶が12月17日(土)に新宿バルト9で行われ、古賀葵、古川慎、小原好美、鈴木崚汰、富田美憂、オープニングテーマを歌う鈴木雅之とデュエットパートナーの高城れに(ももいろクローバーZ)が登壇した。

秀知院学園の生徒会で出会った副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行。2人の天才は長きにわたる恋愛頭脳戦の末、お互いの気持ちを伝え合い、“奉心祭”で初めてのキスをした。しかし未だ明確な告白には至っておらず、恋人同士になるかと思われた2人の関係性は曖昧なまま、お互いをより強く意識して、クリスマスを迎えることに。“完璧でありたい”白銀と、“完璧じゃない”所こそを求めるかぐや。これは天才たちによる、いたって“普通な”恋の物語。ファーストキッスは終わらない。

公開初日を迎え「とにかく嬉しいという感情と、(TVシリーズの)3期が終わってから特別上映が始まるまでスパンが短かったので、間に合わせてくださったスタッフのみなさんにも、待っていてくださったみなさんにも感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを表現した古賀。古川は「冬の話なのでリンクさせて観ていただけるのが嬉しい」と言い、小原は「どんどん『かぐや様』が大きくなっていく。ひしひしと感じています」と振り返った。

鈴木崚汰は「3機が終わって、映像化するという話になった時にどのような形で展開するんだろうという感覚の中で聞いた話が劇場での特別上映。これは劇場で、この季節に好きな人と一緒に劇場で共有できるのが素晴らしいことだなと。みなさんと同じ時間を共有できる」と喜んだ。富田は「(3期が終わる時点で)まだ演じていたいなという思いはあった。3期が終わってすぐのタイミングで作っていただいて、また演じられるんだ」という思いもあったという。

一方で「3期が『ウルトラロマンティック』。ウルトラでしょ?どこまでいっちゃうんだろう」と笑いを誘いつつ「『ファーストキッスは終わらない』で、やっぱりラブソングだなと。どう音楽でアプローチできるか考えている中で、今回が一番ストーリーとリンクしている楽曲になった。『かぐや様』ファンへのプレゼントになれば」と楽曲への自信を見せた。高城は「自分の声がオープニングテーマとしてのっているのがいまだに信じられない。嬉しいなと思いますし、この作品がたくさんの方に愛され続けるんだろうなと思っています」と驚きとともに喜びも大きい様子。

「去年もクリスマスはかぐやメンバーで過ごしてるんです、ラジオの収録で」という小原は「3期まで駆け抜けてきたからこその、役者がキャラをここまで引き立てられるという本気度が詰まっている。もちろんメインは2人の話ではあるんですけど、そのほかのメンバーも大事だよねというところまで描いてくださっているのが絶妙。さすが赤坂先生だなと」と話した。また、「大切な人を思いながら観てもらいたい」という富田は「改めて恋愛ってなんだろなと考えさせられたりもした。恋愛のきれいなところだけではない、人間の深いところまで描かれているので、観終わった後に表情筋くちゃくちゃにして帰ってもらいたい」とコメント。古賀は「キラキラしたものだけが幸せじゃない、日常にもいっぱい溢れているんだよということを襲えてもらったりする」と本作の魅力を語った。

今回、4作連続でオープニングテーマを手掛けた鈴木雅之は「(前作までを担当して)かけがえのないマイルストーンになったんだなという思いからのオファーでした。今回は(高城)れにがパートナーですけど、それぞれ個性がある子たちと歌うことによって、ストーリーの中での恋愛模様を音楽でどうアピールできるかを考えながら制作した」と言うと、そのデュエットパートナーの高城は「100%の色気がないと横には立てないという規定があるんじゃないかと個人的に思っていたんですけど(笑)ももクロって色気のかけらもない(笑)人選ミスなのではないか、私で大丈夫かなと不安な気持ちはあったんですけど、私なりの愛の形を表現できたかなと思います」と楽曲に込めた思いを語った。。

海外でも評価の高い本作だが、今年は2度イベント出演のために渡米したという古賀は「実際に対面してお会いするのが初めてで。熱量がすごくて、こんなにたくさんの人が愛してくれているんだと感じました。NYのワールドプレミアでは笑ってくれたり、応援してくれたり、感情を出しながら見てくださって嬉しかったなと思いました」と振り返った。

また、作品にちなんで“理想のクリスマス”を聞かれると高城は「『かぐや様』を観てからのももいろクローバーZも24日・25日ライブがあるので、そちらにも足を運んでいただけたら理想のクリスマスになるんじゃないでしょうか」と告知し、笑いと拍手に包まれた。小原は「ここにいる(キャスト)5人だったらどこに行っても楽しい」と改めて仲の良さをうかがわせた。

最後に鈴木雅之は「これからも丁寧に『かぐや様』を届けていければ」、高城は「私にとっても素敵なクリスマスプレゼントをいただいたと思っています」、富田は「2022年は年始から年末まで『かぐや様』にあふれた一年だったなと思いました。幸せだなと自分と思うことが多いので、『かぐや様』を観ていただいて素敵な年末を過ごしていただけたら」、鈴木崚汰は「キャストの演技もブラッシュアップされて、すべてを込めていると感じました。全てがうまくかみ合って最高の作品ができたと思います」、小原は「表現って世界共通なんだなと思いました。アニメ、ドラマ、音楽、言語は違うけど伝わるんだなと。まだまだ『かぐや様』は続いていきますので、原作、アニメを愛していただけたら」、古川は「多くの人に愛された作品だと思います。心から感謝したいと思います。何度観ても面白い作品。飽きるまで、飽きても観てください(笑)」、古賀は「大きいスクリーンで『かぐや様を告らせたい』という作品を観ることができるんだということが、1期から経て色んな人の夢がかなった瞬間でもあるんだなと思おうと感慨深いなと思います。最初から最後までしっかり観て欲しいですけど、(エンドロールでは)一緒になって作ってくださったみなさんの名前が載っているので観ていただけると嬉しいです」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』は12月17日(土)より特別上映!
©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会