『連続ドラマW ギバーテイカー』の完成披露試写会が12月18日(日)に都内で行われ、中谷美紀、菊池風磨(Sexy Zone)、池内博之が登壇した。

本作は中谷美紀演じる娘を殺された刑事・倉澤樹と、その娘を殺した猟奇殺人犯・貴志ルオトの死闘を描いた本格クライムサスペンス。原作の『ライフ2 ギバーテイカー』(講談社アフタヌーンKC)は、累計発行部数1000万部突破の『ライフ』で社会現象を巻き起こしたすえのぶけいこ初の青年誌連載作品。迫力あるタッチでエネルギッシュに描かれたその強烈なストーリーと、独特な心理描写が『ライフ』に続く“第2の衝撃作”と謳われた。そんな話題作をWOWOWが連続ドラマ化。監督は、「連続ドラマW 沈まぬ太陽」(2016)、「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」(2022)、「連続ドラマW シャイロックの子供たち」(2022)の鈴木浩介、脚本は「連続ドラマW 黒鳥の湖」(2021)、「ドクターホワイト」(CX・2022)などを手掛けた小峯裕之が務める。

本作で、“娘を殺された元小学校教諭の刑事”という役どころを演じる中谷は、オファーを受けて「正直なところためらいました」と明かし、「原作に加えて、プロデューサー陣、監督、脚本家の小峯(裕之)さんんが懇親の作品を作ってくださったので、脚本の段階で涙が止まらなかった」と振り返った。

一方で、中谷演じる倉澤と対峙することになる猟奇殺人犯・ルオトを演じた菊池は「感情移入をするのが難しい役だったので、どう演じればいいのか手探りの状態。監督がほとんどいいも悪いもおっしゃってくださらなくて。OKが出てるのでよかったと思うんですけど。今日聞こうと思ったら監督がいらっしゃらない」と笑いを誘いつつ、「自分の役に精一杯向き合うことができた」と振り返った。また、「気味の悪さを出せたらいいなと思っていたので、鏡の前で気味の悪い笑顔を練習しました。20分くらい」と“笑み”のこだわりを明かした。

その菊池について、中谷は「初めてお会いした時からルオトとして立っていらした。私にとっての菊池風磨さんは、寡黙でシャイで、役柄に没頭していらしてとても真摯な役者さん。終わった後でYouTubeで、全裸でのたうちまわっているのを初めて拝見して。“これは私の知っている菊池風磨ではない”と思って慌てて消しました」と言うと、菊池は「前者が本当の僕です」と笑いを誘った。また、劇中での菊池との対峙に、中谷は「とてもリラックスした悪人。天使のような笑顔で、軽々しく恐ろしいことを言う。その姿にどんどん追いつめられました」と語った。

中谷については「お綺麗すぎて背筋が伸びちゃって。緊張感がありました」という菊池は「日々ドキドキしています。今日もドキドキしています」と明かした。一方で、中谷とは年齢も近いという池内は「めちゃくちゃ自然体な方で、リラックスしてお芝居ができた。意外な一面があって、結構アクティブなんです」と明かした。

また、パン屋での撮影では「(撮影では)パン屋さんの作ってくださったパンを使ってるんです。帰りに“持って帰っていい”って言われて何回か持って帰らせていただいたんですけど、撮影中は『今日これを持って帰ろう』とか。」とパンを狙っていたことを明かし、「時間が経ってもおいしさが保たれる気がして、甘いパンは残ってくれと願っていました。」と明かした。撮影では、パンを作ることも教わったと言い「いい感じにできたと思っています」と笑顔を見せた。

最後に中谷は「菊池風磨さん、池内博之さんをはじめとするスタッフ・キャストみんんなで情熱を込めて作ったハラハラドキドキのクライムサスペンスです。ぜひみなさまでご覧ください」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

『連続ドラマW ギバーテイカー』は2023年1月22日(日)よりWOWOWで放送・配信!
監督:鈴木浩介
出演:中谷美紀、菊池風磨、深川麻衣、馬場ふみか、吉沢悠、斉藤由貴、池内博之