逃げて、逃げて、逃げまくる――人生を賭けた逃避劇『そして僕は途方に暮れる』の本編映像が解禁された。

本作は、藤ヶ谷太輔演じる主人公の平凡なフリーター・菅原裕一がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族…と、あらゆる人間関係を断ち切っていく人生を賭けた逃避劇。舞台に続き主人公・菅原裕一を演じるのは、Kis-My-Ft2のメンバーとして活躍する藤ヶ谷太輔。裕一と5年間同棲している彼女・里美役に前田敦子、親友・伸二役に中尾明慶が、舞台と同じ役柄で続投。映画から新たなキャストとして、裕一の父・浩二役、母・智子役に、豊川悦司、原田美枝子が名を連ね、姉・香役に香里奈、バイト先の先輩・田村役に毎熊克哉、大学の後輩・加藤役に野村周平ら個性的で魅力あふれるキャスト陣が集結。脚本・監督を務めるのは三浦大輔。

今回解禁された本編映像は、ささいなことから恋人のもとを逃げ出した裕一(藤ヶ谷)が、親友・今井伸二(中尾)の家に転がり込むも、居候の身でありながら身勝手な生活を送ることで親友に激怒されるシーン。裕一は、同棲して5年の恋人・鈴木里美(前田敦子)に甘えて気ままな生活を送っていたものの、些細なことをきっかけに今後のことを話し合おうと迫られるはめに。ばつが悪くなり、とんでもない言い訳をしながら家を飛び出した裕一が訪れたのは、幼いころからの親友・今井伸二の部屋だった。

それから1週間…仕事で疲れて帰宅した伸二の目には変わり果てた部屋の姿が。部屋の中には裕一が食べた弁当のゴミが散乱、伸二にお構いなしに寝転んでテレビを見ながらゲラゲラ笑い、我が家のようにくつろぐ裕一。居候の身でありながら遠慮のかけらもない。挙句の果てには、「起きちゃうから朝会社行くときあんまうるさくしないでもらっていい?」「ティッシュペーパーきれそう、会社帰りにでも買っといてよ」「俺の布団敷いといて」と、注文までつけだす横暴っぷり。さらに家事や買い物もすべて人任せのくせに、伸二のことはお構いなしとばかりに遅くまでテレビを見て声を出して笑う始末。

そんな裕一の背中を眺めながら、割と温厚な伸二がついにキレる。「お前の洗濯物全部俺が畳んでんのね!!」「最低限なにか思わないとおかしくないか!?人として!!」伸二のブチギレに対して動揺を見せる裕一だったが、関係がこじれるのが面倒なため、またも荷物をまとめて逃げ出してしまう。自堕落な裕一のクズっぷり、さらに同郷の親友からも逃げ出した理由が垣間見える、本作において重要なワンシーンとなっている。

このシーンは、公開後に鑑賞者から「笑える」「クズ過ぎる」という声が多数集まった大人気のシーンでSNS上では「伸二が怒る前の無神経な裕一のセリフの言い方クズすぎて最早だいすきだわ。なんであんなにクズな言い方できるんだろって思っちゃうし表情もクズで最高!」「裕一のクズっぷりに一言、ゴミ〜捨てろー。とか、またテレビすぐつける。とかつぶやきながら見たい」「親友の真っ先にキレるポイントが洗濯物で爆笑!自分の家であんな事されたらキレるわ! 」など様々な声があがっている。この後裕一は、大学時代の先輩・後輩、家族のもとを訪ねては逃げての逃避劇を繰り返し、物語は急展開を迎えていく―。

本編映像

『そして僕は途方に暮れる』は全国で公開中!
脚本・監督:三浦大輔
出演:藤ヶ谷太輔、前田敦子、中尾明慶、毎熊克哉、野村周平/香里奈、原田美枝子/豊川悦司
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会