Amazon Originalドラマ『A 2 Z』の配信前夜プレミアムイベントが2月2日(木)に都内で行われ、深田恭子、田中圭、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)が登壇した。

原作は、第52回読売文学賞を受賞した山田詠美の同名小説(講談社文庫)。30代女性の年下の男性との恋愛、夫婦の関係、仕事の葛藤をAからZまでの26文字のアルファベットを辿る形で送る、知的でスタイリッシュな大人のラブストーリー。主人公・夏美役を深田恭子、坂上成生役を片寄涼太、森下一浩役を田中圭が出演する。

田中と片寄にエスコートされて登壇した深田は「幸せなひと時でした」といい、「恭子ちゃんのいい匂いをかいで撮影を思い出しました」と話す田中は「みなさんに伝えきれないのが申し訳ないんですけど、めちゃくちゃいい匂いです」と笑った。

「やっと皆様にお届けできると。ドキドキする気持ちと嬉しい気持ちが混ざっています」という深田。全世界配信されることについては「実感がない。なかなか今までになかったことなので、たくさんの方に観ていただけたらいいなと思います」と笑顔を見せた。片寄は「じわっと心の中に広がって、観てくださる方の部屋に広がっていくような芸術的な作品なので、多くの世界の方に楽しんでいただければ」と期待を込めた。全話一挙配信について田中は「どういう見方をしてくれるのかなという期待があります」とコメントした。

自身が演じる夏美について、深田は「なかなか世の中では許されない形でもある中、一瞬自由で生きてみたり、そんな時間が夏美には必要だったのかな」と役どころについて語った。その深田と初共演の片寄は「自然体でやらせていただいて。深田さんが自分の目線と合わせていただいて自然体にしてくれたと感じました」と撮影を振り返った。

一方で田中は「難しかったです、とても。どうやってやればいいのかなと迷うくらいつかみどころがない役。いざ始まってしまえば楽しかったんですけど、基本的には嫌いというか理解できないタイプですね」と自身が演じた一浩について語った。

演じてみたいキャラクターを聞かれた片寄は田中が演じる一浩の名前を挙げつつ「お二人のセリフ量見た時に嫌だなと思いました(笑)頭のいいご夫婦の会話なので、憧れつつも撮影は恐ろしいなと」と笑いを誘いつつ、「(一浩は)すごくかわいらしさと男らしさとバランスが素晴らしくて魅力にひかれた」と明かした。

続く深田は「一浩と浮気をしている大学生の冬ちゃん(堀未央奈)。若いって無敵だな、怖いものってないんだなと、芯の強さが憧れました」と語った。そんな中で田中は、深田が演じる夏美の名前を挙げ「言われたらどういう気持ちになるのかなと。撮影している時は不思議な感覚で、何を言ってるんだろうなと。相手にはどう伝わるのか聞いてみないと分からない」と語った。

また、“自分が選ぶなら一浩か成生”を聞かれると、“成生”と答えた3人。「思いを強くぶつけられるのは幸せなことだと思います。一浩みたいに上からなのか、下からなのかよくわからないのはいけすかねえっすよ(笑)愛してるのは間違いないんですけど相手の身になった時になんだかな」と笑った。深田は「(一浩は)魅力的なんですけど奔放すぎてついていけない気がする。そこは真面目であってほしい」、成生を演じた片寄自身も「状況を関係なく純愛なのが素敵だと思った。ただ一浩さんと夏美さんのような2人しか分からないような会話、テンポが描かれるのでそこは憧れと言うか成生にはないところなのでいいなとは思った」と語った。

最後に片寄は「たくさんの方に観ていただけることを嬉しく、楽しみにしています。多くの方に届いて感じて、味わっていただけたら」、田中は「余白がある、受け取り方だったり、シーンのつなぎ目もゆっくり流れていくので、ゆっくりお話と一緒に感情を進んでいってくれたら嬉しいです。みなさんのAからZまでをノートに書くような人が現れたらいいと思っています」、深田は「この作品のファンが友人にも多くて、独特な恋愛の仕方なんですけど、様々な役柄になって楽しむとおもしろい見方ができると思います。168か国で配信されるなんて夢みたいでドキドキしています」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『A 2 Z』は2023年2月3日(金)0:00よりPrime Videoにて全10話一挙独占配信
出演:深田恭子、片寄涼太、木南晴夏、吉村界人、堀未央奈、長田成哉/大塚寧々、田中圭
©山田詠美/講談社