映画『リボルバー・リリー』豪華キャストお披露目会見が2月28日(火)に都内で行われ、綾瀬はるか、長谷川博己、羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、ジェシー(SixTONES)、豊川悦司、行定勲監督、原作者の長浦京、企画プロデュースを務めた紀伊宗之が登壇した。

『赤刃』で講談社が主催する第6回小説現代長編新人賞を受賞し、ハードボイルド作家として活躍する長浦京が描く第19回大藪春彦賞受賞作『リボルバー・リリー』(2016年初版)。かつて「最も排除すべき日本人」と呼ばれた美しき元諜報員・小曽根百合。消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太との出会いが、彼女を戦場へと還らせる。2人を追うのは帝国陸軍の精鋭たち。関東大震災後の東京を生き抜く先に、終息の地は訪れるのか―。

会見の冒頭では紀伊プロデューサー、原作者の長浦、行定監督が本作について語った。8月11日(金・祝)の公開に向けて、撮影が終わり現在編集中という本作。「空想や理想を込めた」という長浦は「読む映画を書こう」と原作執筆時の思いを振り返り、本作への期待の高さから「誰よりも厳しい目で見ると思います」と宣言。これを聞いた紀伊プロデューサーは「大変だったんですよ、小説長くて(笑)」と明かした。その撮影現場を訪れたという長浦は「リアルな素晴らしいセットだった。そのせいか終わった後になって、すごいお金がかかってるんだろうな、と」と笑いを誘った。

「(原作小説の)『リボルバー・リリー』が送られてきたときに間違いじゃないかと思う規模で」と振り返った行定監督は「主人公が女スパイで、この女性を描いてほしいというリクエストがあって。この女性がどんな風に生き抜いていくのか。銃を向けること。人を傷つけあうことがどういうことなのか」と、本作を作りにあたっての思いを明かした。その行定監督にオファーしたことに「行定監督の作家性がどうミックスするか見たいと思ってオファーしました」と明かした。行定監督は、撮影を通じて「いろんな発見があって、いい意味で変な映画」とり、紀伊プロデューサーは本作について「世界に通用する日本映画界でありたい。予算も必要、才能も必要、全部積み上げて今できることを全力でやった」と語った。

続けて、今回発表されたキャスト陣が一人ずつ登場し、ランウェイウォーキングが披露された。「慣れない登場で緊張しました」と照れ笑いを浮かべた綾瀬は、本作の原作を読んで「スケールの大きな作品だったので、これが映像になったらどうなるんだろうとワクワク感がありました」と振り返り、「アクションシーンがたくさん描かれていたので体作りが大変だと思いました。この作品をきっかけに髪を切ったり、新たな挑戦だとワクワクしました」と明かした。「お客さんを物語に誘って、心が揺さぶられる作品になるといいなと期待しています」と語った。

「生まれて初めてランウェイを歩いたので緊張しています」と笑う長谷川は「綾瀬さんと2年続けて共演させていただくのもよかったし、行定監督と初めてご一緒させていただいた」と喜びを語った。初めての映画出演という羽村は「ワクワクの気持ちで胸がいっぱいでした。どのシーンも印象に残るシーンばかりでした」と撮影を振り返った。

「リボルバー・ジェシーです」と挨拶したジェシーは「こんな素晴らしいキャストの中に僕がいるんだと不安な一面もあったんですけど、支えられながらアクションシーンだったり、スケールが大きいんですけどみなさんオーラがすごい」と期待を高めたそんなジェシーに続けて豊川は「リボルバー・悦司です」と笑いを誘った。

最後に綾瀬は「素晴らしいキャストのみなさんと、その作品を行定監督がどのように完成してくださるのか私自身も楽しみにしています。皆さんも公開を楽しみにしていてください」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『リボルバー・リリー』は2023年8月11日(金)より全国で公開
配給:東映
©2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ