ミュージカル『ジキル&ハイド』の公開ゲネプロが3月12日(日)に東京国際フォーラムで行われた。

2001年の日本初演以来、世界的ヒットメイカー、フランク・ワイルドホーン音楽による大ヒットミュージカル『ジキル&ハイド』が2023年3月に開幕。2012・2016・2018年に引き続き、“ジキル&ハイド”を演じる石丸幹二は、今回の4演目にしてファイナル=“最後の変身”を迎える。そして、今回よりタイトルロールの“ジキル&ハイド”はWキャストとして新たに柿澤勇人が参加。娼婦ルーシー役には前回2018年より同役を務める笹本玲奈と、今回初参加の真彩希帆。ジキルの婚約者エマ役には、今回グランドミュージカル初挑戦を飾るDream Amiと、女優として近年活躍が目覚ましい桜井玲香。その他、石井一孝、上川一哉、畠中洋、栗原英雄といった錚々たる実力派キャスト陣が集結する。

この日に行われた公開ゲネプロでは、ダブルキャストのうちヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド役を柿澤勇人、ルーシー・ハリス役を真彩希帆、エマ・カルー役を桜井玲香、ジョン・アターソン役を上川一哉が演じている。

今回の公演で本作への出演が最後となる石丸幹二からのバトンを繋ぐ形で、初出演となる柿澤勇人。本作の稽古中には「自分なりの解釈やアイデアを提案させていただいたりと、役者としてとても楽しい時間でした」と本作への思いを明かしている柿澤だが、「とてつもなくエネルギーを要するフランク・ワイルドホーンさんのミュージカルナンバーがありますので、その素晴らしさも物語と併せてお伝えしなければならないという課題に日々、向き合った稽古の時間でもありました」と作品の持つ力を改めて感じた様子も。

さらにヘンリー・ジキルとエドワード・ハイドという役に「これほどまでに身体と心、そして喉を酷使するとは思ってもいませんでした」と明かし、初代の鹿賀丈史、そして2代目で今回ダブルキャストとして出演する石丸幹二がそれぞれ1人で演じてきたことに「今でも信じられません」と率直な気持ちを明かしている。

しかし、その一方で「人間の二面性を体現するということが、それほど果てしない道なんだと感じています」とも語っており、「その先に見えるものが何なのか、今はまだ僕もわかっていませんが、それを楽しみに、自身の実験が成功するよう、日々頑張りたいと思います。劇場でお待ちしております」とコメントを寄せている。

【取材・写真/編集部】

ミュージカル 『ジキル&ハイド』
原作:R.L.スティーヴンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
脚本・詞:レスリー・ブリカッス
演出:山田和也
上演台本・詞:髙平哲郎
出演:
ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド(ダブルキャスト)…石丸幹二、柿澤勇人
ルーシー・ハリス(ダブルキャスト)…笹本玲奈、真彩希帆
エマ・カルー(ダブルキャスト)…Dream Ami、桜井玲香
ジョン・アターソン(ダブルキャスト)…石井一孝、上川一哉
サイモン・ストライド…畠中洋
執事プール…佐藤誓
ダンヴァース・カルー卿…栗原英雄
宮川浩、川口竜也、伊藤俊彦、松之木天辺、塩田朋子
麻田キョウヤ、岡施孜、上條駿、川島大典
彩橋みゆ、真記子、町屋美咲、松永トモカ、三木麻衣子、玲実くれあ(五十音順)
スウィング:川口大地、舩山智香子

【東京公演】
日程:2023年3月11日(土)~28日(火)
会場:東京国際フォーラムホールC
チケット(全席指定・税込):S席 14,000円/A席 9,000円/B席 5,000円
 東宝 HORIPRO STAGE

【愛知公演】
日程:2023年4月8日(土)17時、4月9日(日)12時
会場:愛知県芸術劇場大ホール

【山形公演】
日程:2023年4月15日(土)13時、4月16日(日)13時
会場:やまぎん県民ホール

【大阪公演】
日程:2023年4月20日(木)~23日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール