全米席巻の実写×ストップモーション作品『マルセル 靴をはいた小さな貝』の主人公・マルセルのように、SNSによって人生が劇的に変わる映画を紹介。

実写とストップモーションを組み合わせ、監督自身が本人役で出演するなど、フィクションでありながらもドキュメンタリーのように見せかけたモキュメンタリー手法で、“たった2.5センチの、靴をはいたおしゃべりな貝”マルセルの姿を、コミカルにエモーショナルに描く本作。YouTubeで公開した短編から始まった本作は瞬く間に累計再生回数5,000万回を記録し、長編映画化。第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされるなど話題を呼んでいる。

本作の主人公・マルセルは、YouTubeに動画をアップしたことで大反響を呼び、SNS上で全米の人気者となり、今までの生活が一変してしまう。今回SNSによって、主人公の人生が劇的に変わる映画をまとめて紹介。

映画『マルセル 靴をはいた小さな貝』は、体長2.5センチのおしゃべりな貝・マルセルが主人公。不慮の事故で離れ離れになってしまった家族を探すためにYouTubeに動画をアップすると、瞬く間に全米の人気者になってしまい、野次馬が家にまで押し掛けてくる。大切な祖母・コニーとの日常が脅かされ、周りが騒ぎ立てれば立てるほど、孤独感に苛まれるマルセル。SNSによって彼の人生が大きく変化する様子を映し出している。

家族を探して未知なる広い世界に飛び出していくこと、日常を守ること。ふたつの狭間で悩むその姿は、SNS全盛の時代を生きる私たちにとって決して他人事ではなく、胸を揺さぶられるはず。新しい出会いや別れを通して、人生を切り開いていく成長譚である本作は、第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネート、“アニメーション界のアカデミー賞”と呼ばれる第50回アニー賞では、脚本賞（長編）含む3部門で受賞を果たし、作品のテーマ性やストーリーに向けて、世界中から大きな賛辞がおくられている。

『サマーウォーズ』（2009）：数学が得意な内気な高校2年生・小磯健二

細田守監督が放つ劇場アニメーション作品。主人公は、天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二。17才の夏休みに、憧れの先輩・夏希にアルバイトを頼まれる。二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎で、総勢27人の大家族が出迎える！　一族を束ねる大黒柱で、夏希の曾祖母・栄の誕生日を祝うために親戚も集っていた。大勢が集まる中で、夏希から「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。栄のためにと頼み込まれ、数日間の滞在をすることになった健二は、好意を寄せる彼女の為に役目を果たそうと奮闘する。滞在中の夜中に、彼の携帯に謎の数字が連なったメールが届いた。健二はその暗号を解読して投稿すると、翌朝インターネット上の仮想空間「OZ」で起きた事件に巻き込まれてしまう。事件の影響が現実世界にも波及しており、自ら解読した暗号がきっかけで、世の中に悪影響を与えたと知った健二は、夏希・家族たちと共に、世界の危機に対して戦いを挑む。

『ソーシャル・ネットワーク』（2011）：Facebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグ

世界最大のSNS「Facebook」を立ち上げたマーク・ザッカーバーグを描いた作品。2003年ハーバード大学に通う19歳の学生マーク・ザッカーバーグ（ジェシー・アイゼンバーグ）は、親友のエドゥアルド・サヴェリン（アンドリュー・ガーフィールド）とともにある計画を立てる。友達を増やすため、大学内の出来事を自由に語りあえるサイトを作ろうというものだった。彼らの小さな計画は、いつしか注目を集めるようになり、IT界の革命児でナップスター創設者のショーン・パーカー（ジャスティン・ティンバーレイク）との出会いや奮闘により、社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトを作り上げる。一躍時代の寵児となった彼らは、若くして億万長者へと成り上がっていくのだが、自ら作ったSNSサイトをきっかけに、予期しない展開へと発展していく。

『search/#サーチ2』(2023)：行方不明になった母を探す、高校生の娘ジューン

大ヒットを記録した『search／サーチ』（2018）のシリーズ第2弾で、すべてがデジタルプラットフォーム上で物語が展開するという、革新的な演出で描かれるサスペンススリラー。高校生の娘ジューン（ストーム・リード）は、行方不明になった母を探すために、Google、Facebookなどを駆使して捜索を試みる。スマホの位置情報、監視カメラ、銀行の出入金記録などの情報によって、簡単に見つかるはずと思っていたが見当たらない。事故なのか、それとも事件に巻き込まれたかの？　不可思議な出来事は、SNSで拡散されていき、国境を越えて大きなトレンドになっていく。バズに翻弄される中でも、真相に迫ろうともがくジューンだったが、捜索していく中で“秘密”と“嘘”にまみれた深い闇を知る事となる。

『マルセル 靴をはいた小さな貝』は2023年6月30日（金）より新宿武蔵野館、ホワイとシネクイントほか全国で公開
監督：ディーン・フライシャー・キャンプ
出演：ジェニー・スレイト（声）、イザベラ・ロッセリーニ（声）、ディーン・フライシャー・キャンプ、レスリー・スタール
提供：アスミック・エース、TCエンタテインメント
配給：アスミック・エース
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