注目の作家・神津凛子のデビュー作を映画化した『スイート・マイホーム』が第25回上海国際映画祭に正式出品されることが決定し、併せて場面写真が解禁された。

本作は、2018年、「第13回小説現代新人賞」を受賞した注目の作家・神津凛子のデビュー作「スイート・マイホーム」を映画化した作品。メガホンをとるのは、俳優業の傍らで20代から映像製作にも積極的に携わり、齊藤工名義での初長編監督作『blank13』(18)では国内外の映画祭で8冠を獲得した齊藤工。齊藤監督とタッグを組み主演を務めるのは、連続ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(16)でバディ役としても共演した窪田正孝。話題作で主役を演じ、『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』で主演を務めることも話題になっている窪田が奇妙な事件に巻き込まれていく主人公・清沢賢二を演じる。『火村英生の推理』以降、いつか共に作品を作ることを約束してきた2人が監督と俳優として相まみえ、これまでに見たことのない化学反応を創出していく。

2018年に開催された第20回上海国際映画祭 アジア新人賞部門で長編初監督作である『bank13』が最優秀監督賞を受賞した齊藤工監督が手掛ける最新作『スイート・マイホーム』が5年ぶりに上海国際映画祭に登場する。ワールドプレミアとして世界初上映を迎えることについて「上海国際映画祭はかつて『blank13』と言う私の初長編作品に対しまさかの最優秀監督賞と言うギフトを下さり大いに映画表現の背中を押してくれた特別な映画祭ですので上海に新作を持って伺える事は感慨深いです」と齊藤監督。

「そんな個人的な事以上に窪田正孝さん、蓮佛美沙子さん、奈緒さん、窪塚洋介さんをはじめとする日本を代表する演者の皆さんの極限の表現を撮影の芦澤明子さんが捉えて下さった『スイート・マイホーム』が海を渡る事は本作を制作する上で一つの目的だったので非常に嬉しく思います」と意気込みを語り、同映画祭へ参加することも発表された。

上海国際映画祭は、1993年から行われているアジア圏最大規模の映画祭で、中国国内で唯一の国際映画製作者連盟 (FIAPF) が公認する長編映画祭。第25回となる今年は6月9日から18日まで上海で開催される。本作が出品されるGALA部門では『Ribbon』『梅切らぬバカ』『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM "Record of Memories”』などの話題作が過去出品されている。

併せて解禁された場面写真は、「警察車両など、騒然とする雪の中で自宅に駆け寄る賢二」「新居の前で来客を見送る清沢一家」「押入れの中で何かに怯える賢二の兄・聡」「車の中で刑事・柏原からある事件の話を受ける賢二」「団らんの場であるはずのリビングで険しい表情を見せる清沢兄弟」「モデルルームで来客を応対する住宅会社社員・本田」などのシーンを写し出している。

『スイート・マイホーム』は2023年9月1日(金)より全国で公開
監督:齊藤工
出演:窪田正孝
蓮佛美沙子、奈緒
中島歩、里々佳、吉田健悟、磯村アメリ
松角洋平、岩谷健司、根岸季衣
窪塚洋介
配給:日活、東京テアトル
©2023『スイート・マイホーム』製作委員会
©神津凛子/講談社