千原徹也初監督作品『アイスクリームフィーバー』のサウンドトラックと吉澤嘉代子による主題歌「氷菓子」の発売が決定し、併せて著名人からのコメントが到着した。

監督の千原徹也は「映画制作をデザインする」と題し、長年の夢だった「映画を作ること」をアートディレクターの視点から構築し、従来の映画製作のやり方に囚われない手法で企画立案した。原作は、川上未映子の短編集「愛の夢とか」(講談社刊)内収録の『アイスクリーム熱』。アイスクリーム屋のアルバイト・常田菜摘役で主演を務めるのは吉岡里帆。アイスクリーム屋の常連客の作家・橋本佐保役を演じるのはモトーラ世理奈。菜摘のアルバイトの後輩・桑島貴子役には音楽ユニット・水曜日のカンパネラでボーカルを務める詩羽。アイスクリーム屋の近所の銭湯に通う、仕事が生きがいの高嶋優役は松本まりか。

今回、本作の劇中音楽を務めた田中知之(FPM)による本作のサウンドトラック集「SOUNDTRACKS FOR ICE CREAM FEVER」と吉澤嘉代子による主題歌「氷菓子」が7月12日(水)に発売されることが決定した。

劇中音楽を手掛けるのは、東京2020オリンピック開閉会式の音楽監督も務めた田中知之(FPM)。発売が決定したサウンドトラック集『SOUNDTRACKS FOR ICE CREAM FEVER』には、タイトル曲「ICE CREAM FEVER」や劇中出演もしている詩羽(水曜日のカンパネラ)をVo.に迎えた「LA LA LA LA feat.詩羽」など多くの書き下ろし他、田中知之がコロナ禍の2020年4月に自身初となる本名名義で配信リリースした「Alone」(初CD化)、トーキョーベートーヴェン名義の未発表ver.など全17曲を収録。

さらに、吉澤嘉代子が本作の主題歌として書き下ろしたニューシングル「氷菓子」も発売が決定。冷たくて熱い、甘くて苦い、そんな矛盾する気持ちを封じこめたラブソングに仕上がっている。切なくも爽やかな余韻を残す至極のアイスクリームのような恋物語をより一層引き立てる劇判、そして主題歌にも注目だ。

なんとも優しき風に包まれた御ムービーでございましょう。
千原監督様にゆっくり話していただいている様な優雅で穏やかでございました。
色合い、セリフの数々、時間の流れ、音楽、全てにおいてなんとも美しゅうございます。
わたくしの様な蟲のちょい上ほどの生き物とすれば眩しく美しくて。
鬼素晴らしきの一言でございます。
――くっきー!(野性爆弾)

新しい映画体験をさせていただきました。
クリエイティブな千原さんの頭の中を少し覗き見できたような気持ちです。
キュートでカラフルな世界観で、でも決してファンタジーではなく、
登場人物達が抱えている想いや葛藤は痛いほどリアルで、
そのギャップが本当に素敵でした。
彼女達が、それぞれある人を見つめている「目」にドキッとします。
――深川麻衣(俳優)

見過ごしてしまいそうな一瞬の甘酸っぱい時間達。
泡沫の夢のような世界は映画というより長編のPVのようにも見える。
――清川あさみ(アーティスト)

真昼のダンス
伸びる光、屈折を重ねて
ゆらゆらと舟を漕いでいた。
クーラーが汗を乾かす白の香り
雨の音が涼しく満たす秘密の部屋
締め切ったカーテンの模様がドロドロに溶けて無くなってしまう前に
もう一度、
会いに行こう。
――たかはしほのか(リーガルリリー)

奥底でくすぶっている情熱を見て見ぬふりしたり、
決着のつけようがない怒りを溜め込んだり、
一方的に期待して勝手にがっかりしたり、憧れとの距離を測りかねたり。
アイスクリームを食べたらそんな自分をちょっとだけ許せるのかもしれないね。
――ものすごい愛(エッセイ・コラムニスト)

まず画角が良い、今時の映画って感じがしてオシャレ。

そして切り取られた東京の風景、普段ふつうに感じる
映画内に出てくるロケ地辺りの空気感がそのままちゃんと表現されていて、
映像もスチール写真的なボケ足感もたくさん生かされていて美しかった。

主人公のキャラ設定にはおそらく千原さん御自身も投影されていて、
こういう映画、こういう世界観を表現したい!
って想いがひしひしと伝わるとても素敵な映画でした。

作りたくて作りたくてその気持ちが破裂して生まれた映画は、なんというか、
ジューシーというか、甘酸っぱい感じというか、暗さとか、怖さとか、いろいろ
細かな感情の側面を感じることを楽しめるので、若い年齢の方ほど観て感じて
楽しめる部分がたくさんあると思います。

僕は若くはないけどニヤニヤと楽しめました。
――石井克人(映画監督)

アイスクリームみたいに、輪郭をちょっとずつ溶かしあって
私たちはこの世界を生きているのだろう。
どの瞬間を切り取っても一枚の絵画のようで、目が離せませんでした。
――長濱ねる(俳優)

カラフルでスタイリッシュな映像内で呼吸しながらも、
彼女達は繊細で複雑な現実を抱えている。
相反するような美しさと痛みがアイスクリームの記憶を伴い、
見事に融合していた。
――又吉直樹 (ピース)

『アイスクリームフィーバー』は2023年7月14日(金)よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国で公開
監督:千原徹也
出演:吉岡里帆
モトーラ世理奈、詩羽(水曜日のカンパネラ)
安達祐実、南琴奈、後藤淳平(ジャルジャル)、はっとり(マカロニえんぴつ)、コムアイ
新井郁、もも(チャラン・ポ・ランタン)、藤原麻里菜、ナツ・サマー
MEGUMI、片桐はいり/松本まりか
配給:パルコ
© 2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会