10月23日(月)より開催される第36回東京国際映画祭のポスタービジュアルが解禁され、併せてナビゲーターを映画監督の安藤桃子が務めることが決定した。

今年は本映画祭で生誕120年となる小津安二郎の特集を組むことが発表されている東京国際映画祭だが、その小津の代表作の1つである『東京物語』にオマージュを捧げるようなイメージで、現代の東京(撮影場所は東京駅近くのKITTE 丸の内の屋上庭園)を舞台に奥田瑛二と安藤桃子を撮り下ろした。ビジュアル監修は昨年同様コシノジュンコ。このポスターは、東京近郊の映画館で8月18日(金)から掲出される予定。

そして、安藤桃子が今年の本映画祭のナビゲーターに就任することが決定した。これまで「アンバサダー」という形で俳優・女優の方々に就任してきたが、今年は映画祭をより楽しんでもらうための案内人として、映画監督であり、高知で映画館の代表も務め、自身で映画祭も企画するなど様々な形で映画にコミットしている安藤桃子が「アンバサダー」改め「ナビゲーター」として就任する。

安藤桃子(映画監督)コメント

争いも限界もなく、どんな存在にも光を当て、時間も空間も飛び越えて、自由自在に生きられる世界。
映画はあらゆる物語を具現化できる。
映画は世界を変えられる。
映画で世界が変わる。
本当に、そうなんだと思っている。
映画は人の心を映し出す。
目に見えない風や小さな生き物たちも、すべてのイノチを映し出す。
心の内にある、過去も未来も記憶し、記録する。
2023年の今、私たちは何を見つめ、どこへ導かれるのだろう。
映画祭は世界の羅針盤だ。
いま、ここ、東京から。

安藤桃子
©Takashi Kurokawa

また、今年は新たに東京国際映画祭のミッション(理念)として「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する。」を策定。これまで本映画祭ではその年ごとにテーマやポイント等を設定してきたが、今後はこのミッションを基本理念として貫く。

なお、今年の東京国際映画祭は、10月23日(月)のオープニングセレモニーは昨年同様に東京宝塚劇場で行うほか、クロージングセレモニーはTOHOシネマズ日比谷(スクリーン12)で行われる。会期中の上映劇場はヒューリックホール東京が新たに加わり、丸の内TOEI、丸の内ピカデリー、TOHOシネマズ日比谷の大型劇場、そして角川シネマ有楽町、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ有楽町、TOHOシネマズシャンテとなる。

上映本数は昨年よりもさらに拡大する予定。また、三井不動産、三菱地所といった日比谷・丸の内地区の有力企業ともより連携を深め、東京都、千代田区、中央区などの行政、全銀座会等の地元団体とも様々な協力体制を敷き、街ぐるみの映画祭となる。

第36回東京国際映画祭は2023年10月23日(月)~11月1日(水)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催