佐藤浩市×横浜流星W主演『春に散る』で主演の一人を務める横浜流星が都内のボクシングジムを訪問、夏休み特別トレーニングを行った。

数々のベストセラーを世に放ってきた沢木耕太郎が半生をかけて追い続けてきたテーマは、ボクシングを通じて〈生きる〉を問うこと。その集大成ともいえる最高傑作を瀬々敬久監督が実写化。主人公は、不公平な判定で負けアメリカへ渡り、40年振りに帰国した元ボクサーの広岡仁一と、偶然飲み屋で出会い、同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾。仁一に人生初ダウンを奪われたことをきっかけに翔吾はボクシングを教えて欲しいと懇願。やがて2人は世界チャンピオンを共に⽬指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいく―。佐藤浩市が翔吾を導くことで人生に尊厳を取り戻そうとする仁一、横浜流星が仁一と出会い諦めかけていた夢に再度挑戦する翔吾を演じ、山口智子、橋本環奈、哀川翔、片岡鶴太郎、坂東龍汰、窪田正孝ら発表済みのキャストに加えて、松浦慎一郎、尚玄、奥野瑛太、坂井真紀、小澤征悦ら豪華キャストが集結する。

都内にあるユナイテッド・ボクシング・ジムに、主演の一人である横浜流星とボクシング監修の松浦慎一郎が8月下旬にサプライズ訪問し、夏休み特別トレーニングを練習生たちと行った。この日限定の“夏休み特別トレーニング”は、元日本Sフェザー級1位の阪東ヒーローが会長を務めるユナイテッド・ボクシング・ジムが、本作『春に散る』の撮影に協力したことから実現したもの。横浜と松浦は坂東会長から「お二人ともプロライセンスをお持ちです!」などと紹介されて、4歳から小学生までの選ばれし練習生8名の前にサプライズ登場。キッズボクサーたちから尊敬のまなざしを浴びながらトレーニングを開始した。

松浦の指導のもと、横浜は8名の練習生たちと並んで縄跳びやシャドー、サンドバックへのコンビネーションパンチを練習。必死に拳を繰り出すキッズたちの姿に微笑みつつトレーニングに参加していた横浜だったが、真剣な眼差しでパンチを繰り出すキッズたちの情熱に心を打たれたようで、あっという間に全身汗だくに。その顔つきは『春に散る』で演じた翔吾そのもので「今しかねぇ!」という名セリフが飛び出すかと思われた。ここまでのトレーニングを受け、横浜は「みんな元気だし、教えることは何もないですね。一緒にトレーニングするのは新鮮で、とても楽しいです」と笑顔ものぞかせた。

本作撮影終了後の今年6月にC級ライセンスを取得しただけに、横浜のソリッドな体の動きやパンチのキレは迫力満点。キッズたちが見守る中で行われた松浦とのマスボクシングでは手加減なしで果敢に攻め込み、松浦に「本当に強い!」と言わしめていた。一方、リングサイドで見ていたキッズたちも、横浜の超速攻撃と軽やかなステップに啞然といった表情だった。

夏休み特別トレーニングの最後を飾ったのは、なんと横浜VSキッズのスパーリング練習。小3男子と4歳の男の子が勇敢にも名乗りを上げ、横浜を相手にリング上でそれぞれ1分ほどのスパーリングに挑戦した。横浜は見事なフットワークで相手からのパンチを避ける一方で、あえてパンチを浴びることでキッズたちの純真なボクシング愛を体感している様子だった。

スパーリングを終えた横浜は、ボクシングキッズたちに向かって「みんなボクシングが本当に上手くて気合も凄い。自分も心が燃え上がってこんなに汗をかいています!」と汗まみれながらもさっぱりした表情。「また皆さんと一緒に練習できる機会があったらいいなと思います。『春に散る』、ぜひ劇場で観てください」と感謝しつつ主演作をPRした。

『春に散る』は全国で公開中
監督:瀬々敬久
出演:佐藤浩市、横浜流星
橋本環奈/坂東龍汰、松浦慎一郎、尚玄、奥野瑛太、坂井真紀、小澤征悦/片岡鶴太郎、哀川翔
窪田正孝、山口智子
配給:ギャガ
©2023映画『春に散る』製作委員会