第28回釜山国際映画祭が10月4日(水)に開幕し、オープニングレッドカーペットイベントにA Window on Asian Cinema部門出品作品『キリエのうた』のアイナ・ジ・エンド、松村北斗、岩井俊二監督が登壇した。

岩井俊二監督最新作『キリエのうた』の主人公は、路上のミュージシャン。主演は6月に惜しまれながらも解散した楽器を持たないパンクバンド「BiSH」のメンバーで、現在はソロとして活動中のアイナ・ジ・エンド。松村北斗、黒木華、広瀬すずらがメインキャストとして出演する。壮絶な運命と無二の歌声を宿したキリエの音楽がつなぐ13年に及ぶ壮大な愛の物語。降りかかる苦難に翻弄される男女4人の人生が、切なくもドラマティックに交錯していく―。

第28回釜山国際映画祭の開幕式に映画『キリエのうた』よりアイナ・ジ・エンド、松村北斗、岩井俊二監督が参加し、レッドカーペットを華やかに彩った。アイナ・ジ・エンド、松村北斗が国際映画祭に参加するのは今回が初となる。

約5000人が集まった満席の会場のなか、ブラックフォーマルなドレスとスーツに身を包んだアイナ・ジ・エンド、松村北斗、岩井俊二監督が登場。緊張の面持ちの3人は、報道陣や観客に笑顔で手を振りながらレッドカーペットを歩みます。レッドカーペットでは岩井監督が自らアイナ、松村を撮影。つられてアイナ、松村も互いに撮影したり、集まった観客らとともに記念撮影をするなど、映画祭を無邪気に楽しむ一幕も。次第に緊張が解れた3人は、多くのフラッシュと声援に堂々と応え、会場を魅了した。また、本作の映画祭上映時には、キャスト・岩井監督が登壇する舞台挨拶が予定されている。第28回釜山国際映画祭は10月4日(水)~10月13日(金)に韓国・釜山で開催される。

アイナ・ジ・エンド コメント

始まる前は少し緊張していましたが、岩井さんと松村さんとレッドカーペットを歩くと少し強くなれた気がして楽しかったですし、たくさんのお客さんが朗らかに受け入れてくださったことがとても嬉しいです。
海外で上映までしていただけるなんて、夢みたいなことでまだ咀嚼できていないところもあるのですが、楽しんでいただけたらと思います。
映画という世界がこんなにも広い空間で愛されているんだなと、ひとつひとつにみなさんが熱量をかけて挑んでいるんだなと今日改めて思いました。

松村北斗 コメント

自分が歩くような場所ではないと思っていた国際映画祭に、岩井さんの作品で参加できて、きっと死に際に思い出すであろう光景と機会だったなと感じています。
世界の方にどのようにこの作品が伝わっていくのか、ワクワクしながら待っていますし、素敵な届き方をすることを願っています。
海外の方に、岩井さんが「大ファンです」と話かけられている姿を見て、さすが岩井さんだなと思いました。

岩井俊二(監督)コメント

自分の映画のキャリアと同時期に始まった釜山国際映画祭なので、ともに時を経てきた特別な映画祭だと感じています。
今までも世界に作品を届けてきましたが、今回は音楽の魅力もあって、いつも以上にこの作品を好きだと言ってくれる方が多いのではと予感しつつ、この作品をたっぷり味わっていただければと思います。
今日はソン・ガンホさんとファン・ビンビンさんと握手できました。普段スクリーンのなかでしか会えない彼らの手の温もりを肌で感じることができて嬉しかったです。

【提供写真・オフィシャルレポート】

『キリエのうた』は2023年10月13日(金)より公開
原作・脚本・監督:岩井俊二
出演:アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華/広瀬すず
村上虹郎、松浦祐也、笠原秀幸、粗品(霜降り明星)、矢山花、七尾旅人、ロバート キャンベル、大塚愛、安藤裕子、鈴木慶一、水越けいこ
江口洋介、吉瀬美智子、樋口真嗣、奥菜恵、浅田美代子、石井竜也、豊原功補、松本まりか、北村有起哉
配給:東映
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