STUDIO4℃×手塚治虫『火の鳥 エデンの花』の音声ガイド上映を声優・花江夏樹が担当することが決定した。

“漫画の神様”と謳われ、今も世界中で敬愛される巨匠・手塚治虫。その代表作にしてライフワークともなった不朽の名作『火の鳥』全12編のうち、地球と宇宙の未来を描いた「望郷編」を初のアニメーション映画化。地球から遠く離れた辺境の惑星・エデン17に降り立った主人公ロミの人生を描く、あまりにも壮大な愛と冒険の物語。時空を超えた旅路の果てに、ロミが見出す「故郷」とはー。その深遠なラストシーンは、この星に生きるすべての人の胸に響きわたる。 監督は西見祥示郎。製作期間7年をかけて入魂のスペクタクル巨編を完成させたのは、アートな映像作品を生み出し続けるSTUDIO4℃。

本作は、バリアフリー音声ガイドとバリアフリー日本語字幕に対応した「HELLO! MOVIE(ハロームービー)」方式(※)を採用し、その音声ガイドの声を声優・花江夏樹が担当する。バリアフリー音声ガイドの制作を担当した和田浩章は「優しさと穏やかさの中で、芯のある力強さも兼ね備えた花江さんの声と表現は『火の鳥』という作品の音声ガイドを完成させる上で、私が思い描く最大級の理想形でした」と抜擢した背景を語った。さらに、本作の音声ガイド制作に関して和田は「手塚先生の中で生み出された独自の世界観を、STUDIO4℃さんのこだわり抜かれた緻密な絵で表現された映像はどこをとっても素晴らしく、どの部分をガイドとして言葉で切り取るのか、まさにガイド制作者泣かせの作品でした」と振り返った。

花江夏樹 コメント

『火の鳥 エデンの花』で初めてバリアフリー版の「音声ガイド」の収録をしました。
アフレコともナレーションともまた違った距離感で、とても楽しい経験でした。
とくにコムのキャラクターが愛おしく、一番感情移入してしまいました。
エンディング曲では歌詞の翻訳版を朗読をしていますので、ぜひ最後まで楽しんでいただきたいです。

※「HELLO! MOVIE(ハロームービー)」は、視聴覚障がいのある方が映画館にスマホやスマートグラスを持ち込み、専用アプリを起動することで、対応している映画の字幕と音声ガイドを楽しめる無料アプリ。一部の映画館ではスマートグラスの貸出サービス「字幕メガネ」を実施している。

『火の鳥 エデンの花』は2023年11月3日(祝・金)より新宿バルト9ほか全国で公開
監督:西見祥示郎
声の出演:宮沢りえ
窪塚洋介、イッセー尾形
吉田帆乃華、浅沼晋太郎、木村良平
配給:ハピネットファントム・スタジオ 
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