
第36回東京国際映画祭 アジアの未来部門出品作品『ロシナンテ』。
10月23日(月)~11月1日(水)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区地区で開催される第36回東京国際映画祭。アジアの未来部門は、長編3本目までのアジア(日本・中東を含む)のフレッシュな作品を世界に先駆けて上映するアジア・コンペティション部門。今年は日本映画2本が入選し、すべて世界初上映(ワールド・プレミア)の10作品が競い合う。
イスタンブールに住むとある家族の抱える問題と日常を描いた作品。保険のセールススタッフとして働く妻は、就職先が見つからず定職に就けない夫や、もうすぐ7歳になるが未だ言葉を話せない息子に頭を悩ませている。また、イスタンブールで引越し先を探しているものの、金銭的な問題でなかなか条件の合う物件が見つからない。問題は山積みだが、“ロシナンテ”と名付けられた愛車に乗って3人で出かける時だけは、日々の大変なことを忘れて家族の時間を過ごすことができるのだ。
ある日、夫はロシナンテを用いてバイクタクシーの仕事を始めるが、あるトラブルが起きたことがきっかけで3人の人生は変わり始める。 都会で金銭的な苦労と戦いながらも懸命に生きていく様子は、多くの人々の共感を呼ぶだろう。また、ささやかながらも一家にとってそれまでの努力が結ばれる様な結末は、視聴者の胸を打ち、じんわりと心が温まるような気持ちにさせてくれる。
【文/編集部(E)】
第36回東京国際映画祭は2023年10月23日(月)~11月1日(水)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催
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