ミュージカル『この世界の片隅に』の本ビジュアルが解禁され、オールキャストが発表された。

こうの史代による原作漫画は、太平洋戦争下の広島県呉市に生きる人々の物語でありながら、つつましくも美しい日々とそこで暮らす人々が淡々と丁寧に描かれ、それゆえにいっそう生きることの美しさが胸に迫る作品。2度に亘る映画化、実写ドラマ化と、様々に形を変えて永遠に残り続けるであろう不朽の名作を、ミュージカルとして新たに上演。脚本・演出は、原作コミック『四月は君の嘘』をミュージカル作品として成功へと導いた実績もある上田一豪が、そしてミュージカル全編を彩る珠玉の音楽を手掛けるのは、歌い継がれ続けている国民的合唱・卒業ソング「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を作詞・作曲し、2014年の渡米からミュージカル音楽作家として10年ぶりに再始動するアンジェラ・アキ。

キャスト陣には、絵を描くことが大好きな主人公の浦野すず役を昆夏美と大原櫻子がWキャストで、すずが嫁ぐ相手の北條周作役を海宝直人と村井良大のWキャストで、すずと周作の三角関係となる白木リン役を平野綾と桜井玲香がWキャストで、すずと幼馴染で淡い恋心をいただいていた水原哲役を小野塚勇人と小林唯がWキャストで、すずの妹の浦野すみ役には小向なるが、周作の姉ですずにとっては義姉の黒村径子役を音月桂と、人気実力派が勢揃いした。

小野塚勇人(水原哲役(Wキャスト))コメント

この度、水原哲役を演じさせていただきます。この仕事を始めてからなのですが、何度か戦争を題材にした作品に出させていただく機会がありまして、役者というエンターテイメントの一つに入る仕事をしながらも忘れてはいけない日本の歴史であり、その様な事実があって今の平和がある事を忘れてはいけないと作品に入るたびに改めて思います。僕自身も毎回戦争を題材とした仕事に関わるときはしっかりとその出来事を忘れずに大事に演じていきたいと思います。そしてアンジェラ・アキさんが作り出す素晴らしい楽曲に乗せて皆様に「平和」を届けられたらなと思っています。

小林唯(水原哲役(Wキャスト))コメント

史実を背景にした本当にあったかもしれない物語。戦時中という今では考えられない過酷な環境下においても人の温かさがあったことを教えてくれる作品だと感じました。ミュージカルとして新しく生まれ変わるこの作品に参加出来ることを誇りに思うと同時に強い責任も感じています。作品と水原哲の真実をお届けできるよう誠実に丁寧に全力で挑みたいと思います。劇場を出た時に何か一つ大切なものを持ち帰って頂けますように。

小向なる(浦野すみ役)コメント

私が5歳の頃、祖母が戦時中の話をしてくれたことがありました。当時は幼いなりに想像をして、別世界のことのように感じていたと思います。しかし本作品を通じて、その時代に生きた人たちが私たちと同様に日々の暮らしの中で悩み、そして幸せを感じているんだと知ることができ、祖母の話を聞いた時よりも非常に身近に感じられました。この作品に参加できることをとても嬉しく思います。そして、この素敵な作品を皆様に心を込めて届けたいと思います。

ミュージカル『この世界の片隅に』
クリエイティブ&キャスト

原作:こうの史代『この世界の片隅に』(ゼノンコミックス/コアミックス)
脚本・演出:上田一豪
キャスト:
浦野すず(Wキャスト)…昆夏美/大原櫻子
北條周作(Wキャスト)…海宝直人/村井良大
白木リン(Wキャスト)…平野綾/桜井玲香
水原哲(Wキャスト)…小野塚勇人/小林唯
浦野すみ…小向なる
黒村径子…音月桂

白木美貴子、川口竜也、加藤潤一
飯野めぐみ、家塚敦子、伽藍琳、小林遼介、鈴木結加里、高瀬雄史、丹宗立峰
中山昇、般若愛実、東倫太朗、舩山智香子、古川隼大、麦嶋真帆
桑原広佳、澤田杏菜、嶋瀬晴
大村つばき、鞆琉那、増田梨沙

【東京公演】
2024年5月9日(木)初日~5月30日(木)千穐楽 日生劇場
【全国ツアー公演】
6月[北海道公演]札幌文化芸術劇場hitaru
6月[岩手公演]トーサイクラシックホール岩手大ホール(岩手県民会館)
6月[新潟公演]新潟県民会館大ホール
6月[愛知公演]御園座
7月[長野公演]まつもと市民芸術館
7月[茨城公演]水戸市民会館グロービスホール
7月[大阪公演]SkyシアターMBS
7月[広島公演]呉信用金庫ホール