ニッポン放送とヨーロッパ企画・上田誠のタッグで贈るエンタメ舞台シリーズ第4弾『鴨川ホルモー、ワンスモア』の取材会が1月26日(金)に都内で行われ、中川大輔、八木莉可子、浦井のりひろ(男性ブランコ)、平井まさあき(男性ブランコ)、万城目学(原作)、上田誠(ヨーロッパ企画)(脚本・演出)が登壇した。

原作は、2006年に発表された万城目学のデビュー作にしてベストセラーとなった小説「鴨川ホルモー」(角川文庫刊)とその外伝的続編「ホルモー六景」(角川文庫刊)。日本古来の陰陽道を取り入れた奇想天外な設定を、緻密な構成と独創的なユーモアと個性豊かなキャラクターで描き、「第4回ボイルドエッグズ新人賞」受賞、「本の雑誌」エンターテインメントで2006年度の第1位、「2007年本屋大賞」6位などに選ばれ話題を呼んだ。そんな「鴨川ホルモー」を“ワンスモア”とタイトルを新たに、京都を代表する劇団「ヨーロッパ企画」上田誠が魅力たっぷりにセンセーショナルに舞台化する。

冒頭では、先日、『八月の御所グラウンド』が第170回直木賞を受賞した万城目に、中川から花束の贈呈が行われた。主演を務める中川は「素敵なタイミングで『鴨川ホルモー』を演じられることがうれしいです。舞台も成功尾させたいです」と笑顔を見せ、本作が舞台初挑戦となる八木は「楽しみながら、精一杯みなさんにしがみつきながらがんばりたいと思います」と意気込んだ。脚本・演出を担当する上田は「楽しみすぎるキャストに集まっていただいた」と期待を寄せた。18年前のデビュー作の舞台化に、万城目は「光栄でうれしいです」と喜びを見せ、「上田さんがんばってください」とエールを送った。

舞台化にあたっては「好きな作品」という上田は、前回のニッポン放送とのタッグで上演された『たぶんこれ銀河鉄道の夜』を万城目が観劇したそうで、その際に舞台化するにあたっておススメの作品を上田が問いかけたところ、万城目が本作の原作を即答したということで「これ、あるなと思って、そこから構想し始めました」と振り返った。一方で「舞台にするイメージはなかったんですけど、群像劇として舞台にするのをやってみたいと思った」という。「肝心のワンスモア部分ですけど、何がワンスモアだろうと考えているところ」と明かし、笑いを誘った。これに中川は「どれくらい原作からワンスモアされるかが楽しみ」とコメント。

一方で、「古典とか名作を自分の形で再構成するロジックというかパターンを確立した」という万城目は、上田に原作を勧めた際には「『ロミオとジュリエット』とか何でもできる」と言ったそうだが、上田はその部分の認識はなかったようで「シェイクスピアは刺さらなかった」と笑いを誘った。

男性ブランコの2人と同じく滋賀県出身の八木だが、京都が舞台の本作について「原作を読ませていただいて知っている場所がすごく出てきて。友達が通っているような大学が出てきて、親近感を持って読ませていただきました」と語った。

その原作については「試行錯誤しながら、結果も評価も分からないまま書いた。世に評価されて映画や舞台になっていくことが想像できない状態で書いた」という万城目は「技量が足りなくて、いまだったら役割を与えて書けるんですけど、いかに楽するかというのが」と原作執筆時の心境を語り、さらに「『平井さん、誰やるんだろう』と思ったら“松永”。『松永って誰だろう』と(笑)」といい、キャラクター設定については「悔いがあるんです。その時の自分の悔いを上田さんがそれぞれに役割を与えてくれて描いてくれるのはうれしい」と語った。

また、「ヨーロッパ企画さんが好きで以前から観させていただいていて」という八木。その八木の起用理由について上田は、八木が演じる役柄について「情熱家で翻弄するちょっと悪い感じもあるんですけど憎み切らず。八木さんがハマってた」といい、「(初舞台のために)ちょっとした緊張感が重なる部分があって楽しみにしています」と振り返った。本作が舞台初主演という中川は「不安で言うと“鬼語”というのがあるんです。人が発しないような言葉があるので喉が持つのか不安です(笑)」といい、上田は「鬼語は喉がもたないんです」と答えた。また、「安倍自身もがき苦しみながらやっていく役なので、僕も全力でやっていきたい」と意気込んだ。

また、上田の脚本による公開ラジオスポット収録を実施。1本目は見事に一度でOKで、万城目も「完璧だと思います」と絶賛。2本目では“鬼語”に挑戦するも「もう1回やらせてもらっていいですか?」と上田の演出を受けて、再度挑戦する。2度目は「素晴らしいです!」という上田に、万城目は「完璧だと思います」と先ほどと同じコメントを淡々と語り、笑いが起きた。

【写真・文/編集部】

ニッポン放送開局70周年記念公演
『鴨川ホルモー、ワンスモア』

原作:万城目学(「鴨川ホルモー」「ホルモー六景」/角川文庫刊)
脚本・演出:上田誠(ヨーロッパ企画)
出演:中川大輔、八木莉可子、鳥越裕貴、清宮レイ(乃木坂46)、佐藤寛太/
石田剛太、酒井善史、角田貴志、土佐和成、中川晴樹(ヨーロッパ企画)
藤松祥子、片桐美穂、日下七海、ヒロシエリ/
浦井のりひろ(男性ブランコ)、平井まさあき(男性ブランコ)、槙尾ユウスケ(かもめんたる)、岩崎う大(かもめんたる)
公演日程:
【東京公演】2024年4月12日(金)~29日(月・祝) サンシャイン劇場
【大阪公演】2024年5月3日(金・祝)、4日(土) サンケイホールブリーゼ
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